トップページ ≫ 未分類 ≫ 権は10年久しからずということ
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韓国の言葉に“花に10日の紅なし、権は10年久しからず”というのがある。「権腐10年」というところからきている言葉だ。例えば、首長の選挙で何をもって多選というのかは、その人の能力もあるので難しいが、一般的には3期ぐらいが丁度よいのではないか。丁度というより、程良いと言った方が適当なのかもしれない。何故なら選挙で選ばれるということは、その人に政治家としての能力が備わっているからということではなく、たまたま、相手より幸運であったということに過ぎないからだ。
しかしそのことに気付いている人は皆無といってよい。自分には能力があると錯覚をしてしまうところに権力の腐敗がおきるのだ。政治的リーダーには能力が不可欠だが、幸運と能力を履き違えてしまうから、小さな国の絶対君主と化してしまう。悪いことに周りが本人をおだてあげ、周りも又、権力の蜜を吸おうとよってたかるから、この循環こそが人間集団を堕落させてしまうのだ。
当然引き際も最悪となる。己の権力がとっくに落日にあるにもかかわらず、権力の盲者となっているから、やむを得ず自分は引いても院政を敷けるような後継者を指名したりまでするから目もあてられない。自分がやめたらどうなるかなどというのは余計なことだ。天は又、もっと幸運で良質な人を選ぶ手腕を持っていることを忘れてはなるまい。己がわからない権力者ほど醜くはなもちならないものはない。
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