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エコとかCO2削減という言葉を聞かない、もしくは見ない日がないほど地球温暖化が深刻になっているのは周知の事実である。
では何故それほど深刻なのであろうか。その一つの要因は「温暖化が温暖化を加速する」ということにある。加速してしまう理由の一つは、温暖化が進むと“永久凍土”というものが溶け出して、その中からCO2の20倍もある温室効果ガスのメタンが大気中に放出されることによって温暖化が加速してしまうということである。
“永久”に溶けないので“永久凍土”と名付けたのに、溶けてしまったのでは“永久凍土”という表現そのものを変えなければならなくなるであろう。
かつて“永久凍土”という言葉を別の意味で使っていたことがある。それは人の脳というか考え方について比喩的に用いていた。つまり、考え方が凝り固まってしまっており、どうしても他の考え方が出来ない状態として用いていた。
日本政府の地球温暖化対策はあたかも“永久凍土”状態といえるのではないか。ドイツ政府の温暖化対策の結果は目に見えて結果を出して来ている。自然エネルギーの比率が大幅に上昇していることがそのことを裏付けている。
オバマ大統領のグリーンニューディール政策に期待が寄せられているが、日本は景気対策として2兆円を安易にばらまこうとしている。ある議員からのメルマガでは、全部とはいわないまでも、その一部でもグリーンニューディール政策的なものに投入するべきだと主張していた。小生も同感である。
温暖化対策に対してより具体的な政策を日本国政府が打ち出さないことに、疑問というか憤りを持っている国民も多いのではないかと推測される。
私案で恐縮ではあるが、国民がCO2を減らすための方法として次の案はどうであろうか。
家族一人当たりの年間の水道光熱費を計算し、それをCO2換算してその値に応じて所得税や住民税を還元するという案である。ある方は夫婦二人暮らしで水道光熱費を月に1万円を切る事を目標にしていると最近聞くことができた。その努力に何らかの方法で報いてあげたいという気持ちになった。
ゲーム感覚を企業経営に生かしているというニュースを最近聞いたことがある。またこの不景気なのに任天堂のゲームは売れている。やはりゲームは楽しいのである。であるならば、税金の還元もゲーム感覚を取り入れてはどうなのだろうか。
“永久凍土”も溶ける時代なのだから、政治家も行政の方も頭を溶かして、国民が喜んで協力するゲーム感覚の温暖化対策を考えてもよい時代が到来したのではなかろうか。
(今里 仁)
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