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毎週必ず見ているテレビ番組にTBS「がっちりマンデー」がある。日曜日の朝7時30分からの放送なのだが、番組のテーマはずばりお金。日曜に勉強して月曜から実践へ!という日本経済を応援する番組なのである。
例えば、黒い綿棒を発売した会社の紹介。従来の白い綿棒より2倍以上高い価格設定であるが、とれた耳垢がよくみえると年間1億本を売り上げる大ヒット商品となっている。しかし、この業界では黒はタブーであったという。白い繊維の製品のなかに少しでも黒い繊維が混じっていると、すべて不良品となってしまうのがその理由だ。白から黒へは発想は簡単なようだが、二つの生産ラインを完全隔離できたうえで、清潔感を第一と考える業界タブーの挑戦だったようである。
ある激安のイタリア料理チェーン店の紹介では、お店の厨房はすべて1人でまかなうという。そのため、サラダはすべて工場でカットし盛り付けられた状態でお店に運ばれ、おいしさを保つため野菜の水の分子同士の結びつきが最も強い摂氏4度の温度を、収穫からお客に提供するまで維持する。トマトも水がでないように品種改良してしまう。厨房なのに包丁を一切使わないというから驚きである。
またお店にあるレジがすごい。従業員の名札のバーコードをかざすだけで、出退勤を管理し、給料明細までレシートで出す。さらに、過去3週間分の在庫データと売り上げを元にして、食材をどれくらい発注すればいいのか計算してくれ、無駄な在庫がなくなったという。
どれも、へえ~と感心することばかりであるが、この番組をみていると儲かる事業に共通点が見えてくるのだ。それは、世間で当たり前と思っている考え方の見方を変えてみることである。白を黒にしてみる、丸いのを斜めにしてみる、なんでもいい。
そして、こだわりと自信を持つことである。自社の製品に絶対のものがあれば、人の心は動く、それが世間に認められることである。
あと、人の話をよく聞くことである。それは女子高生でも町のおばさん達でもいい。「なにこれーイケてなぁ~い」など渋谷の女子高生に言われがっかりすることもあるかもしれないが、もう少し踏み込んで何で気に入らないのか聞いてみると、この意見が思わぬヒット商品につながる黄金のヒントとなる。
この100年に1度の経済不況の世の中であるが、儲かるところは儲けている。よくアンテナを広げていれば、ひょんなことから儲かるしくみが見つかるかもしれない。誰にでもそのチャンスはあるのではないかと思うのだ。
(楠本あおい)
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