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2月24日の日に土屋(前)知事の偲ぶ会がしめやかに、というより盛大に開かれた。約4,000人の人々が故人の遺徳を偲んだ。正直言って、会場は生前の土屋氏のキャラクターのように、妙な晴れやかさでつつまれていた。上田知事も「大政治家」と称賛した。最大級の賛辞だった。
しかし、この偲ぶ会は県民葬なのかどうなのかが全く不明だった。多くの人達は、県民葬には必ず行ってくる、県民葬に行ってきたと胸を張っていた。偲ぶ会イコール県民葬だとしたら、この会に県費からの出費がなかったということはどういうことなのだろうか?
平成8年に行われた畑(元)知事の時は、全て県費で賄われた。その時の知事は土屋氏だった。土屋氏は畑氏とは全ての意味で対極にあった人だったが、丁重に県民葬を県費でとりおこなった。死者への弔いの礼ということだった。参列者は3,000人。皆、畑氏の固い支持者が多かった。土屋氏の場合、支持者というより、土屋ファンという方が適切であったかもしれないが、いかにも土屋氏らしいなと、参列した人の口からもれた。
一説によると、ある一部の県議から県費なぞ必要がないという指示があって、上田知事も首をたてにふらざるをえなかったというが、真偽は定かではない。しかし、県費でなかったことは厳然たる事実だ。県費でないから、多くの人からお金を集めざるをえなかった。おかしな表現だが、もし土屋氏がこの事実を知ったら、かなりおかんむりではなかっただろうか?
一方で、ある地方紙は、この偲ぶ会を銘うって、たくさんの広告を集めた。なるほど、こういう偲び方もあるのだな、これが”大政治家”の偲び方かと学んだ人もあるだろう。
一人の偉大な政治家の死は、一つの時代の死であり、新しい時代の始まりなのだが、複雑さを増すスタートであったことだけは間違いあるまい。
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