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WBCは遂に日本が栄冠を勝ち得た。決勝戦、何たってイチローだった。不振気味だったイチローだったが、誰しも必ず最後はイチローがやってくれるだろうという期待感があったのは事実だった。“何かをやってくれるイチロー”は国民の心に根付いていたのだ。そのイチローがやってくれたから国民は感動して泣いた。
一方、同じ日にもう一人の注目の人、小沢一郎氏の公設秘書が起訴された。公設第一秘書といえば一郎氏の側近中の側近だ。分身といってもよい。その記者会見で一郎氏は「自分に容疑はなかった」かのような弁明をして、党首続投を宣言。そして泣いた。この涙はくやし涙だったのか。「自分は晴れた。続投もできる」という嬉し涙だったのか定かでない。だが少なくとも国民は泣かなかった。むしろ怒りに近いものを持って一郎氏の涙を見ていたのではないか。
一郎氏は次期総理になる可能性が高い野党第一党の党首。その党首ならば検察批判の前に醜聞にまみれた自分の姿を反省し、自らの出処進退を潔くすべきが道ではないか。今回の秘書の悪質度がどの程度だったかは公判を待つしかないが、少なくとも政治資金規正法違反は微罪ではない筈だ。禁固5年以下、公民権停止5年が如何実に示している。「このくらいの罪で」という政治家達の言動もおかしいではないか。
それにしても、民主党の内部はどうなっているのか。勇気をもって一郎氏に辞職を迫ることもなく、定番の「出処進退は本人自身が決めること」では情けない。国民の9割が政治不信に陥っている時、せめて民主党は清新の気をもって刷新の道を選ぶべきだ。太郎さんのほくそ笑みが目に浮かんでくるようだ。結局、「最後はやるイチロー」と「最後はやめる一郎」となるのがオチかもしれない。
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