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天罰発言
石原知事の「天罰」発言が大顰蹙を買ったが、実はその前に似たような発言があった。
新燃岳噴火に関する民主党河上みつえ議員のツイッターから
「宮崎の火山が噴火し続けている。牛や鳥を大量に殺処分して、命を粗末にしていることに宮崎の大地の神様が怒り猛っているように感じる」 以上引用
どうしてこうした発言がでるのだろう? 彼らは「天が何の意思もなくこんな災いをもたらすはずがない。これには何か意味があるはずだ」と思いたいのだ。彼らは自然の無慈悲に耐えられない。その意味で天変地異を帝王の不徳のせいにし、或いは雨乞いの儀式を行った古代人の精神に近い。つまり彼らは近代人に成り切っていないのだ。
度し難き東電の形式主義
電力会社は毎年3月末までに翌年度の電力供給計画を政府へ提出することが義務づけられているが、東電が提出した計画の中に福島原発7,8号機増設計画が盛り込まれていた。3月11日以前に作成されたものをそのまま提出したものだ。内容よりも提出期限に間に合わせることを優先したわけだ。実現可能性皆無の計画を提出してどうする。この際多少遅れたっていいじゃないか。形式主義極まれり。
原発事故には何の責任もない自治体や団体が避難所を提供しているのに、張本人であり、多くの社宅、保養所をもっている東電からそうした動きはない。「原発事故の避難者のために会社の施設を提供しましょう」とマニュアルに書いてないからだろう。
汚染水放出に関する東電の涙の記者会見を見て、今朝ミノモンタが東電に同情する素振りを見せていた。この調子では東電から一人でも自殺者が出ればすべてを許そうという雰囲気になりかねない。
発電送電分離案
送電面で多くの会社があれば弊害が多いが、仮に送電発電分離したとして送電会社がどこから電力を調達するかは問題ではない。新たにまとまった土地を取得するのはむずかしいが全国には学校の統廃合の結果廃校が至るところにある。そこを利用して小型ガスタービン発電所にしてはどうだろう。その時自治体自身が発電所を経営してもいいし、民間に貸すのもいい。ゴミ焼却場で発電する手もある。
電力業界は、「安定供給」の美名の下通産省を巻き込んで送電発電分離案を潰した前科がある。だが少数の巨大発電所に依存することが安定供給に繋がらないことは今や満天下に明らかになった。今後は多数の小型発電所を増やすのがいい。その時送電発電を一体とする必然性はない。発電所が大消費地に近ければ送電ロスも少ない。
私の節電方法
この夏東電は家庭でも15%の節電を求めるそうだ。テレビはほとんど見ないし、炊飯器の保温機能は使ったことがない。別に節電という殊勝な動機からではない。冷蔵又は冷凍して食べる時温めるほうがずっとおいしいからだ。冷房は高めに(26℃)に温度設定している。というわけでこれ以上節電する余地はない。
拙宅はこれまでは停電区域に入っていないが、この夏はどうなるか分らない。もし停電があれば1時から3時まで近くのプールまで停電避難するつもりだ。
液状化現象
先週朝のワイドショーでミノモンタが「東京は津波への備えがまったくない」なんて憤慨していた。馬鹿だね。太平洋で地震があったとしても津波は狭い浦賀水道を抜ける段階で大いに勢いを減殺される。房総半島と三浦半島が天然の防波堤だってことは地図を見ればわかりそうなものだ。では東京湾で地震があったらどうなる? 狭い水域では大した津波は起こりようがない。このミノモンタのナンセンスな発言に反論するコメンテーターは一人もいなかった。ホストに恥をかかせるわけにはいかないのだろう。東京がおそれる必要があるのは液状化現象だ。
今度の地震を見た結果論でも何でもない。2000年鳥取西部地震の際中海干拓地の住宅が大被害を被ったし、もう少し遡れば1964年新潟地震による液状化現象もある。
創建当初江戸城は東京湾に直接面していた。つまり中央区は、ほとんど埋立でできた土地だから液状化の可能性は高い。元々湿地帯であった下町もその可能性が高い。日本の心臓部が液状化すればその影響は浦安市の比ではない。もっとも東京でもとっくに液状化が始まっているところがある。それは永田町(冗談)
不動産の購入を考えている人は土地の来歴を調べたほうがいい。干拓埋立地、元湿地帯は避けるべし。
中国人への助言
中国では塩が放射能に効くというデマを信じて大量に買い込み持て余している人がいる。
これだから中国人は民度が低いと馬鹿にされる。怖いのは放射能自体ではなく、旧ソ連がそうであったように独裁国家の通弊である情報隠匿による避難の遅れだ。東電や政府は無能怠慢の謗りは免れないが少なくとも情報の隠匿はない。第一彼らはどの情報を隠しどの情報を公表すべきか判断できるほど頭がよくない。
中国と言えば楽しみにしていた「唐山大地震」の上映が延期されたのは残念だ。
(ジャーナリスト 青木 亮)
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