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De sao Paulo para Japão-Saitama- Report
~サンパウロからさいたまへレポート~第2回
ブラジルといえば太陽の国?
下村 政裕
第1回でご紹介した、知人からのメールの冒頭。
「寒いなんて! 年中短パンとTシャツで過ごせる太陽の国、そんなイメージなんですが…。」
自分が「サンパウロは寒くて、寒くて」とメールを送ったところ、ブラジルのイメージとして、このような返事が帰ってきました。
皆さんはどう思われますか?
確かに、赤道直下のアマゾンなんかは、そうなのかもしれません。
でも、北から、南まで、日本の23倍で世界第5位の広大な面積を持つブラジルでは、考えてみれば当然ながら、南へいくほど寒くなります。
そして、サンパウロは、ブラジルの南東部に位置しています。緯度で言うと南緯23度30分ですから、南回帰線(23度26分)のすぐ外側で、亜熱帯といえる地域に属していることになります
ここまでの数字からは、サンパウロが寒いというのはにわかには信じられないと思いますが、実は、サンパウロは、サントス港から海岸山脈を一気に上った標高800mの高地にあります。
ですから、多分、日本で言えば、軽井沢のような高原の気候なのです。
インターネットでサンパウロの気温の状況を見てみると、いわゆるこちらの真冬、7月から8月の平均最低気温と最高気温は、それぞれ16℃と23℃。
真夏である1月2月の平均最高気温は30℃。
こうした統計上の数字だけ見ると、ほんとに避暑地だなあと感じますよね。
でも、体感的には全く違います。
これから何度もこの言葉を使うことになると思いますが、ブラジルは、なんと言っても多様性の国。
平均では物事は語れない。
というのが、今の率直な気持ちです。
ちょっと、横道にそれましたが、気温に関しても、真冬でも、晴れれば、最高気温は、30℃近くまで上がりますが、最低気温は、10℃台を割り込むこともしばしば。
サンパウロに滞在する日本人の多くは、5月から10月くらいまでは、雨や曇の日中はもちろんのこと、晴れた日でも、夜にはコタツのお世話になっているくらいの低温です。
サンパウロ郊外では、霜も降り、野菜や果物を栽培する農家では、その対策に追われ、とても大変だと聞いております。 1月、2月の真夏でも、35~6℃のかなり暑い日中でも、夜は、10℃台後半まで下がります。
また降雨量ですが、基本的に、1月と2月の月間降雨量が200mm前後で、真冬の7月と8月は、100mmを割ります。
でも住んでいると、年間をとして雨は良く降るという印象で、真夏には、日本的な夕立というのもありますが、年間を通して、1日中、雨が降り続くということも良くあります。
こんな日は、最高気温が20℃前後。最低気温が15℃前後。
基本的に、暖房設備は、建物内も自動車もありませんから、夜一旦冷え込んでしまうと、日が差して、外は20℃を超える暖かな日中になっても、部屋の中や木陰は、湿度が無いことと相まって冷蔵庫の中にいるようです。
サンパウロは、1日の中に四季があるといわれていますが、まさにその通りだと実感しています。
そして、年間を通して、こんなに寒くそしてシトシト雨も降るのか、というのが実感です。
もう一つ、雨の話題ですが、サンパウロの愛称は、TERRA DA GAROA(テーハ ダ ガロア~霧雨の地~)。
今はほとんどみられなくなりましたが、20年くらい前までは、毎日が霧雨、というようなことがあったようです。
その名残なのか、今でも、前述の通り、1日中雨がシトシト降り続くということは良くあり、今年の2月のことだったと思いますが、3日間、雨が降り続いたということもありました。
ちなみに、このレポートを書いている6月23日月曜日の天気予報によると、1日雨で、最高気温が14℃で最低気温が12℃となっています。
6月の19日から21日まで、皇太子様が、日本人移民ブラジル上陸100周年のお祝いで、サンパウロにご滞在されましたが、まさに1日の中に四季があること、そして、初冬のサンパウロの寒さに、驚かれたのではないでしょうか。
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