トップページ ≫ 未分類 ≫ “男らしい”はすでに死語ではないか
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「弁当男子」という言葉を聞いたことがあるだろうか。これは、会社に弁当を持参する男の人のことで、特に自分で手作りする独身男性をさす。不況の影響で節約志向が高まってきた影響なのか、最近ブームだそうだ。都内でのランチの平均単価は800円ほど。それに、どの店も混んでいて限られた昼休み時間で食べるのにあわただしい。それならば、貯金にもなる、時間にもゆとりができると、弁当男子が急増している。先日テレビで紹介されていたのをみたのだが、その弁当の内容は、ご飯としょうが焼きだけなど、ほとんど手間をかけずに簡単につくれるもの。栄養面や彩りなどは、完全無視の「男の弁当」であった。そういえば、私の知人男性も、夜にスーパーへお惣菜を買いにいき、翌朝詰めてくるといっていた。一昔前までは、あまり考えられなかったことだ。
他に最近聞かれるのが、「草食系男子」。ルックスが悪いわけでもなく、決してもてないわけでもないのに、恋愛に積極的でない男性のこと。恋愛よりも趣味や仕事に重点をおき、女性を異性としてより人間として尊重する。女性と二人きりになっても何もしない。恋人がいなくても特になんとも思わない。こういう男性が目立つようになってきたらしい。
世の中の若い男性達は、女性に対して淡白で優しく、そして、男だからという固定観念にとらわれることがなくなってきているのかもしれない。きちんと自炊をし、節約の経済観念もあり、強引にデートに誘うこともない。男性がどんどん中性的になっている。それはそれで、新しいモテる男性像なのか。
決して批判はしていない。男だから女だからといって区別してきた昔とは、時代が違ってきたと言うことだ。男だって弁当を作ってもいい、男だからって必ずしもガツガツ女を求めていく必要もない。自分がやりたいことを自然にやっていればよい。男らしさが失われていくと嘆く人達がいたとすれば、その人たちの方がおかしい。“男らしい”という言葉自体差別なのだ。
これからは、ますます個性が尊重される世の中になっていくのだろう。やさしい男性が増え、たくましい女性が増えていくにちがいない。
(楠本 あおい)
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