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出産事情は、国により全く違う。横のものが縦にもなる世界。フランスでは、出産時の帝王切開は横に切るのが普通らしい。ビキニを着ても、横だと隠れるのだとか。『パリの女は産んでいる』の著者である中島さおり氏は、翻訳、通訳などを仕事にし、パリ近郊で暮らす女性。日本に帰国して子どもを産もうとした時、日本の産婦人科医に言われたのは、日本で横に切るのは、「すごく若いひとか、要望があった場合のみ」とか。ということは、若くないひとは、縦に傷でも仕方ないということ?。
しかも、出産後だって、全く違う。産褥体操は一ヶ月検診の際に、医師が処方箋を書いてくれて、費用も国家負担だそうな。全然違う出産事情。ちなみに、出生率は、2005年に1.94で、世界的にも出生率の伸びが著しい。フランスは、女性の気持ちに寄り添った国という印象をもった。
フランスから、身近なさいたまに目を向けてみる。市は「子育てするならさいたま市」とのキャッチコピーで頑張っているが、いまひとつ、子育てしやすいという実感がない。ちなみに、市の出生率は、2005年に1.22。
筆者は子育てしながら働いているが、こどもが発熱した時に、どうしても会社を休めない場合は、実家に頼む。しかし、実家に頼めない時は、病時保育を利用。病時保育とは、病気または病気回復期のため、保育所に通所できない子どもを預かる施設。市内に3ヶ所あるが、定員は、各4名程しかないので、定員に達していて利用できることは少ない。よって、利用できない場合は、自宅にベビーシッターさんに来てもらうしかない。
さて、ベビーシッター代はといえば、筆者が利用した会社S社は、入会金5,000円、年会費8,000円、利用料金は一時間1,500円。その時実際に利用したのは、7時半から19時まで。よって、利用料は、1,500円×11.5時間=17,250円。ちなみに、9時から18時間が基本時間で、それ以外の時間帯は割り増しなので、割り増し料金が750円付いた。痛みを再現するのも嫌だが、全部たすと料金は、31,000円なり。ちなみに、2日間利用したのだった。(これ以上は、計算しない。嫌だから。あ、痛いことを思い出したが、これ以外に、シッターさんの交通費を支払った。)
子どもを産んだのも、働いているのも自分の意志だが、働く母が増えている今、行政にも助けてもらいたい。病時保育を増やしてほしい。ベビーシッターを利用しやすくしてほしい。特にベビーシッターが、利用しやすくなると、外で働く母だけでなく、専業主婦も利用しやすくなる。母親たるもの子どもとずっと一緒にいて当り前という訳でもない。ずっと一緒だと、煮詰まってくることもある。たまには、子どもを預けて、映画にショッピングにと、気分転換したいと思う。
さいたま市が、本当の意味で「子育てするならさいたま市」と言われる日を待ち望んでいる。
(檀 玲)
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