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大分にはじまった教員不正採用の問題は、案の定、全国的な広がりを見せている。
しかし、不正採用があったとは、どの県も言っていない。事前報告をしていたという事実を認めているだけだ。しかし、何故、事前報告をしなければならないのか。
本紙がすでに記事にしたように、頼んだ県議なり秘書は、過去においてそれなりの見返りを受けている-この事実に目をつぶってはならないのだ。事前報告しようがしまいが、採用にあたって不正があっては絶対にならないのだ。このことに深くメスを入れない限り、この問題は決して解決にはならない。県会議員や、その他、ある種の権力をもつ者が、採用やその他の人事に介入することが、いかに重大事であるかについて、県当局も議員も大きな反省をしなければならない。
また、社会的地位の高い者や、大人のやることは、そのまま子どもたちの教育問題となる。大人への信頼感がないところに、どうして教育ということが成り立つだろうか。
「長幼の序」という言葉は、社会の基本と考えた場合、その「長」は「幼」の尊敬を得なければ成り立たない。年だけが上というのでは、どうにもならない。今のこの劣化状況は、間違った平等主義と、社会における縦軸・横軸関係の喪失にあると言っても過言ではあるまい。問題の根は、ずっと深いのだ。
(鹿島 修太)
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