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福島県会津若松市と言えば、白虎隊や若松城(鶴ヶ城)で有名な地であるが、私の家内の母方の実家でもある。
この度は訳あって、実家には泊まらずに市内のホテルに宿泊することにした。
部屋に入ってまず目に止まったのは、ベッドの上に置いてあるA4サイズのハードケースであった。
「連泊の方」へとあって、連泊する方でシーツの取替えをしなくてもいい方は、このケースをベッドの上に置いておいて下さいというものであり、環境に配慮したお願いであった。
確かに、シーツの取り替えしなければ洗濯量が減るわけですから、電気代がその分は削減され、結果として二酸化炭素の削減に貢献することになりますし、経費も削減できることになる。
そして、その浮いた経費を「フー太郎の森基金」に寄付するという仕組みになっている。他人の使ったシーツを自分が使うというのは誰しも好まないであろうが、自分が使ったものであれば、あまり気にしない方も多いのではないだろうか。
残念ながら、連泊しなかったので、この仕組みを使うことは出来なかった。
私は「横展開」もしくは「水平展開」という言葉が何故か好きである。「横展開」とは、日本の製造業でよく使われる表現で、品質管理の分野では、「不適合の原因を除去するために、実施された是正処置及び管理を、他の類似のプロセス及び製品に対して適用すること」を意味し、様々な業務(業種)でも使用されているものである。
このシーツの仕組みを「横展開」出来ないかと思い、部屋の備品を調べてみると、バスルームには包装された除菌済みコップ、歯ブラシ、スポンジがあり、部屋の中にはタオル、バスタオル、スリッパ等、一度限りで廃棄されたり、後処理が必要なものを沢山見つけることが出来た。
昨今は、マイ箸を持参している人も結構いるが、旅行に関してはそれらの備品を持参している人は数多くいるであろう。マイ歯ブラシにマイタオル、マイバスタオル等々。
であれば、宿泊前にそれらの備品を使用しない客に対しては、事前に確認しておき「エコ泊」の客として扱うのはどうであろうか。
その言葉を思いついた後に、インターネットで同じ言葉がないかどうかを「エコ泊」で検索してみると、1320件ヒットした。因みに、「エコ出張」は1590,000件あり、「マイ箸」では698,000件であることからすると、この「エコ泊」はほとんど知られていない言葉と言える。
話を元に戻すと、「エコ泊」の客に関してのインセンティブは、先ほどのシーツの例にあるように、寄付の形にしても良いし、値引きというスタイルでも良いのではないだろうか。
「エコ出張」というCMが頻繁に放送されている。「エコ出張」とは、JR東海のCMで、新幹線を使った出張の事であるが、宿泊までの事は謳っていない。
「エコ出張」に「エコ泊」をトッピングしてはどうだろうか。
宿泊したホテルには、おせっかいかも知れないが、私のアイデアを提案してみようと思う。
このホテルの窓からは、野口英世が青春時代を過ごした、青春通りを見下ろすことが出来る。
野口英世は黄熱病研究に身を投じたのは有名な話である。地球温暖化防止の為に、子供や孫たちに対しての将来へのプレゼントという思いを込めて、一人でも多くの人たちが野口英世までとは言わずとも、少しばかりの利他的な思いと、ちょっとしたアイデアと、小さな勇気をもって行動すれば、それが何よりのプレゼントになるのではなかろうか。
(今里 仁)
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