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最近の夏休みは、子供相手に体験型の環境講座などが多くみられます。今年、わたしは牛乳パックからはがきを作りました。せっかくの子供が集まる機会なので、紙容器の話も少しさせてもらいます。
紙容器はなかなかの優れ物なのです。
第1に原料は北欧やアメリカの針葉樹の間伐材や端材なので、森林破壊の原因に直接ならないのです。
第2に、LCA(Life Cycle Assessment)・製品の生産から廃棄まで、いわゆる、揺りかごから墓場までのエネルギー消費を考慮した査定で考えても、紙容器は優秀なのです。
飲料容器のLCAでは、リターナブルビンと呼ばれるビールや一升瓶のように洗って使う瓶が最もエネルギーのかからない容器なのです。リサイクルよりリユースが大切な理由がわかるでしょう。リターナブル甁を20回使えばCO2排出が50g以内ですみます。
一方、リサイクル容器では、紙容器が100g以内でトップで、ペットボトル(約140g)、アルミ缶(約170g)、ワンウェイ瓶(約190g)、スチール缶(200g超) の順になっています。リサイクル容器の中では紙容器が一番環境に配慮しているといえます。
そして、紙容器が優れ物の理由の第3として、素材があります。繊維が長く、たいへん上質なパルプなのです。ビニールコーティングされているので使いづらいともいわれてきましたが、最近では、素材の良さから見直され、紙容器からの様々なリサイクル用品がうまれています。
残念なことに家庭系からの回収率が約25%(H15)とあまりよくない。原料がとてもよいパルプなので、非常に残念なところである。
この時期、ついつい飲み物に手がのびてしまうが、容器のLCAまで考えて飲み物を選ぶべし。そして、しっかり分別して処理しよう!
(データ・容器間比較研究会)。
(岩田京子)
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