トップページ ≫ 未分類 ≫ 今日から「朝カレー」しますか?
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朝食としてカレーを食べるだろうか。抵抗ある方も多いだろう。私も、昔は前日夕食のカレーライスの残りを、朝食にカレーうどんにして食べていたのだが、ある時から胃にもたれてつらくなった。だが、最近「朝カレー」が流行っている。このことについて聞いたとき、朝食にしては重すぎるのでは、と疑問だった。
調べてみると、この「朝カレー」確かに体に効くらしい。『「カレーを食べる」と病気はよくなる』の著者で、日本薬科大学の丁宗鐵教授は、特に朝食にカレーを薦める。丁教授が行なった実験によると、カレーを食べた後は、脳の血流量が2~4%アップし、集中力や計算力が高まり、目の働きも良くなるという。1日の始まりにカレーを食べれば、その日の活力になるようだ。
イチロー選手は毎朝必ずカレーを食べるらしい。これを聞いた人たちの間で、朝食にカレーを食べる人が増えた。今年2月にはハウス食品より「めざめるカラダ朝カレー」という商品が新発売された。それだけ消費者のニーズがあるという証拠である。
朝は胃腸の負担の軽いものを、なんていう従来の朝食の概念を全く打ち破るものである。カレーは国民食といわれるほど、人々に愛される食べ物のひとつであるから、受け入れられたのであろう。
だが、朝カレーの効果だけに依存してはいけない。ましては、イチローが実践しているから真似をするというのは、全く意味がない。イチロー自身の才能もあるが、自分の体を規律正しくコントロールしているから、素晴らしい結果を残しているのである。毎日同じ時刻に球場入りをし、同じ練習スケジュールを淡々とこなし、食事は決まったメニューを食す。そんな生活を一般の人は真似するのは不可能だ。
「朝カレー」はおそらく一時期のブームで終わるであろう。確かに効果はあるらしいが、それはサプリメントを飲むようなもので、補助的な役割であるに違いない。何でもいえることだが、健康に良いことは、日々の努力の積み重ねである。いくら朝食にカレーを食べていても、前日深酒をして寝不足ならば、脳の活性化には程遠いのだ。
(楠本 あおい)
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