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遺伝子組み換え食品を食べたいと思いますか?ほとんどの消費者が「不安がある」といい、「食べたくない」と思っています。
約10年から遺伝子組み換え食品が市場に出回るようになり、海外では年々耕作地が広がっています。日本では消費者の強い抵抗感のために、生産者も手を引きましたが、研究機関だけが研究を進めています。
殺虫成分を組み込んだ作物。食べた害虫がころっと死んでしまうので人手がかからなくていいといいます。
除草剤に耐えられるようにした作物。除草剤をかけても周りの雑草は枯れるけれど、作物は枯れることがないといいます。
「食の増産」「生産者の省力化」「コストダウン」を目的にした技術のはずでしたが、「食の増産」に関しては増産できていないことが明らかになり、「生産者の省力化」「コストダウン」も除草剤に耐性をつけたスーパー雑草や、殺虫成分に耐性をつけたスーパー害虫などが出現し除草剤の散布量や回数増えてしまったり、除草剤による土力の低下がみられます。
食品安全委員会で食品として安全性が確認されたとした作物の種類が、後になって、免疫系に異常が確認されたり、3~4世代後の子孫に数の減少・低体重・ひ弱さが見られたりと、安全性への不安を取り除けない現状があります。
そしてまた、私たち消費者が商品を選ぶ時に選択できないという問題もあります。現段階の遺伝子組み換え食品は大豆・ナタネ・綿・トウモロコシの4つです。どれも日本での自給率が低い食品で海外に依存しているものです。輸入量と遺伝子組換えの作付け面積から計算すると、日本の食卓に上っている割合は大豆69%・ナタネ70%・綿75%・トウモロコシ71%が遺伝子組み換えになっています。しかし、ほとんどが遺伝子組み換えだと言うのに、私たち自身は全く食べている自覚がありません。それには表示の問題があります。
表示義務がある食品は32種類だけです。加工の段階で遺伝子やタンパク質が壊されるということを理由に食用油や醤油、アルコールなどは対象外になっています。また、5%までの混入が許されています。「遺伝子組み換えでない」と表示してあっても5%入っている可能性があるのです。最も厳しい措置をしているEUでは混入の許可は0.9%となっています。EUでは全ての食品が表示対象になっていて、尚且つ、テストランでの表示や、飼料の表示も義務付けされています。
昨年、食肉のガイドラインができました。来年には遺伝子組み換えされた食肉が市場に登場することになります。まずは体細胞クローン牛の登場でしょう。「胚で死に、着床時に死に、胎児で死に、生まれて死ぬ」と言われている体細胞クローン。現状でも577頭生まれて、死産78頭、生後直後の死亡91頭、病死など136頭となっていて、現在育成中が82頭。このような中で1ヶ月以上成長すれば一般の牛と変わらないと判断されているのです。
クローン牛の次は、体外受精で遺伝子操作のしやすい魚が出てくるでしょう。3倍魚といって、生殖機能を低下させて、生殖による体の衰退を回避させることで通常よりも大きく成長させた魚です。この魚が自然界へ迷い込んでしまうと、「種の絶滅」も大げさではなくなります。なぜなら、魚のメスは大きいオスが好きなので、繁殖期になると生殖能力のない3倍魚に近づき産卵することになります。遺伝子作物同様、自然界の汚染が危惧されます。
消費者として様々な不安がありますが、私たちが選ぶことができる表示方法の確立を期待します。消費者の選ぶ力は、選挙で政治を変え、社会を変える以上に力を発揮することでしょう。選ぶ力を結束することで、日本の自給率をあげ、地域力をいかした社会作りに結びつくことでしょう。
(岩田 京子)
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