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営業のカリスマとして知られている神田昌典氏は、2008年がIT革命の第2ステージに入る重大な年であると説いている。
その理由としては、これまで自社システムを作るとなると、数百万円、数千万円という多額のコストがかかったが、今では、SaaSやASPといったサービスが登場し、社員一人当たり数千円という単位で営業支援システムや業務管理システムが導入できるようになってきた時代であるからだとその理由を説明している。
SaaSとは、サーバーに置いたソフトウェアをサービスとして利用するもので、代表的なものとして、Googleの検索、GoogleMap、G-mail等がある。ASPとは、インターネット等のネットワークを通じて、アプリケーションソフトウェアや付随するサービスを顧客に提供する事業者。もしくはそういったビジネスモデルそのもののことである。
このような時代に入ってきたということは、中小零細企業にとってまさしく朗報である。システムにかける費用が、従来とは雲泥の差が生じてきたからである。これを使わない手は無い。
そこで重要な要素となって来るのが、ITリテラシーだと神田氏は強調している。リテラシーとは、ある分野に関する知識、教養、能力のことである。例えば、メールを送受信できる人は多くなってはいるが、メールの文章をどう書くか、どういう提案をすればいいかということとは、別のスキルであるということである。
つまり、単純にITを入れれば良いということではなく、得られたデータの中から何を選び、どういう評価・判断を加えて、どのように活用していくか、そしてどんなメッセージを顧客に投げかけるかといった教育が必要だと述べている。
グーグルは英国でネット広告になじみのない企業向けに使い方とその効果を説明する「教育」の努力を地道に続けているそうである。日本でも始めてもらいたいものである。
9月27日付けの週刊ダイヤモンドのタイトルは、儲かる会社の「グーグル化」大革命であった。グーグルは、僅か10年で2兆円に迫るビッグビジネスに成長した。このグーグルの成長にあやかって、いち早く「グーグル化」することが多くの中小零細企業にとって急務ではなかろうか。
(今里 仁)
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