トップページ ≫ 未分類 ≫ 大宮ではじめての公式試合!埼玉西武ライオンズがやってくる
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実った「埼玉スポーツ振興会」の汗
2008年、西武ライオンズが埼玉西武ライオンズと球団名を変更し、地域球団へのステップを踏み出した。日本全体の中で、12球団しかないプロ野球チームのうち、1チームが埼玉を拠点とし、地域球団として歩み出すことの意義は極めて大きい。
そのような中、地域振興の目玉として本年6月27日に開催が決まっている県営大宮公園野球場でのパシフィック・リーグ公式戦は、今まで埼玉県南部地区からみて荒川の向こうの球団であったライオンズが、身近な球場で公式戦を行うことにより、県全体へのファン層拡大の一つとなるだろう。
そこで、埼玉県議会議員田村琢実氏の埼玉西武ライオンズへの取り組みを取り上げたい。
常勝球団「西武ライオンズ」
埼玉西武ライオンズは2008年、球団創設30周年を迎えた。福岡を拠点とする西鉄ライオンズから西武グループが球団買収をし、所沢を拠点とする西武ライオンズが創設された。球団設立当時は、弱小球団だったが、その後ライオンズはパシフィック・リーグ優勝12回、日本シリーズ優勝9回と華々しい成績を刻んできた。まさに、常勝集団「西武ライオンズ」だった。
堤球団からの脱却
その後常勝球団から下降し、西武球団として、これからのライオンズを変革していかなければならなくなった。どのように変革するかは明白であり、堤オーナーの方を向いた球団経営から、北海道、千葉、福岡など、他球団が実績を残している地域密着の球団、言い換えるならファンの方を向いた球団経営を行うとの認識が出始める。西武球団が打ち出した主な変革として、次の3つが挙げられる。
① 球団名の変更→「埼玉西武ライオンズ」へ→「所沢」から「オール埼玉」へ
② 地域密着の必要性→地域の様々な行事に監督や選手が足を運んで近い関係を持つ
③ ファンサービスを出来るだけ行っていく→ファンの拡大
公式戦大宮開催
二年ほど前より西武ライオンズ球団は、唯一県内で一軍開催要件を満たしている県営大宮公園野球場での公式戦解散が、新たなファンの獲得と地域密着に繋がると検討を始めていた。そのような中、昨年5月、ライオンズ球団側から、県議会議員田村琢実氏のもとに相談があった。「ライオンズ球団としては、来年以降県営大宮公園野球場にて公式戦を開催したいが、県の反応が悪い」とのことだった。田村氏は、県営大宮公園野球場でのプロ野球公式戦開催というものが地域振興になると直感的に感じ、県側との折衝を進めることとなった。
昨年8月14日、スポーツニッポンの一面に『「埼玉ライオンズ」へ 大宮進出』の文字が大きく紙面を飾った。球団史上初となる大宮(県営公園野球場)での公式戦開催を目指して埼玉県側と折衝を進め、地域密着の球団経営を強化、大宮開催をステップとしてチーム呼称に「埼玉」の地域名を入れることを本格検討との記事だった。当時、大宮開催への県側との折衝を続けていた田村氏と球団関係者は、この記事を見て当惑した。
この内容は、県側との交渉中の案件であり、記事が先行したことにより県側が難色を示す可能性があったからだ。今までアマチュアの試合を優先的に行ってきた県営大宮公園野球場であったため、アマチュア協会の反発により球場使用が不可能になる恐れがあったのだ。しかし、実際には、われわれが恐れていた反応とは反対の方向へと、県側が反応。昨年9月21日、西武ライオンズ小林信次球団社長が県庁で上田清司知事と会談し、県営大宮公園野球場にて来季、一軍の公式戦を開催することで合意することとなった。
「埼玉スポーツ振興会」の立ち上げ
球場使用の許可がおりたことにより、本格的に公式戦開催に向けた動きがスタート。しかし、球団としては、一試合開催のために球団事務所を大宮に置くのではコストパフォーマンスが合わない。そこで主催団体を探すこととなった。
だが、主催団体探しは難航する。まず、パリーグの来季公式日程が迫っていて時間がなかった。田村氏は行政側である埼玉県、さいたま市に相談したが、どちらとも断られる。地域のマスメディア、地域の大手企業に打診するもいい反応が得られなかった。地域振興として魅力ある素材ではあるが、ライオンズ側に払う試合出場費や運営費を考えると相当な経費がかかるとともに、雨天時のことを考えるとメリットが少ないため。
田村氏は、公式戦開催のための実行委員会を組織し、主催者となるべく活動をすることにした。実行委員会設立の準備会では、「ただ大宮開催を主催するのではなく、折角だから広く地域にスポーツで貢献できる団体を作ろう」と意見がまとまり、「埼玉スポーツ振興会」を立ち上げ、活動することとなる。
「埼玉スポーツ振興会」が、西武ライオンズ公式戦大宮開催の主催団体として球団側と契約を結び、まず、来期の試合日程での開催日時の検討に入った。ここで、アマチュア連盟との協議が必要となってきた。田村氏は埼玉県野球連盟の福永会長に相談した。会長に趣旨を理解してもらうと、「県野球連盟理事長でさいたま市野球連盟の程塚会長に相談するように」との意見が得られた。そして、程塚会長からも理解が得られた。 そして、試合日程は、6月27日と決定した。
埼玉野球まつり
年が明け、本格的な活動が始まった。まず、試合開催に向けた事業内容を検討しているときに、西武側から田村氏に「イースタン戦を次の日である6月28日に開催してくれないか」との打診があった。検討した結果「試合終了後、ファーム選手に野球教室を行ってもらうこと」を条件にイースタン戦を受諾した。「埼玉野球まつり」と銘打ち、27日にパシフィック・リーグ公式戦、28日にイースタン・リーグ公式戦及び子ども野球教室の三事業を行うことになった。
田村氏は、地域活性のため、「埼玉野球まつり」の成功させることに必死だ。
「埼玉野球まつり」
開催:・平成20年6月27日(金)18時プレーボール
埼玉西武ライオンズ VS 千葉ロッテマリーンズ(パシフィック・リーグ公式戦)
・平成20年6月28日(土)13時プレーボール
埼玉西武ライオンズ VS 千葉ロッテマリーンズ(イースタン・リーグ公式戦)
・平成20年6月28日(土)イースタン試合終了後
青少年育成事業 子ども野球教室
会場:埼玉県営大宮公園野球場
主催・後援
主催:埼玉スポーツ振興会
後援:埼玉県、埼玉県教育委員会、さいたま市、テレビ埼玉
埼玉新聞社、NACK5
協賛:埼玉トヨペット、アサヒビール、コスモスイニシア、クラリオン
サイボウ、深谷組
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