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コミュニケーションギャップという言葉があるが、これは夫婦間であれ親子間であれ労使間であれ、ビジネスにおいてもしかり、ありとあらやるところで生じている。このコミュニケーションギャップと、最近良く使われているKY(空気が読めない)とには密接な関係があるのではないだろうか。
先日、元パイレーツというか元巨人軍の桑田選手の引退試合が越谷の市民球場で開かれた。この試合は、欽ちゃん率いる「茨城ゴールデンゴールズ」とテリー伊藤率いる「のってけベイブルースの戦い」の戦いであった。
桑田選手はご存知の通り、バッティングセンスもいいので、何度かいい当たりを飛ばしていた。その中で、三塁強襲の場面があった時に、三塁の選手がうまくキャッチして、桑田選手は一塁でアウトになった。その時、観客の一人が「空気よめよな~」って落胆というか非難というかそんな言葉を発していた。
もちろん選手たちは一人一人真剣にプレーしているので、三塁の選手が悪い訳ではないが、この観客の発した言葉は、多くのというかほとんどの観客の気持ちを代弁していたであろう。もしかすると「茨城ゴールデンゴールズ」ファンでも此度はそうかも知れない。
その場の空気を読むということは、その場の雰囲気とか状況を読み取るということであるから、この場面では三塁選手は桑田選手の当たりを、格好良くエラーした方が良かったかも知れない。格好良くというのがミソである。ぼてぼての当たりであれば逆に変であるが、かなりいい当たりであったから、その辺は十分許容範囲であったであろう。そうすれば、この三塁選手は観客との気持ちのコミュニケーションを図れたのではなかったのではなかろうか。
それとは打って変わって、空気を読んでいたのは欽ちゃんであった。試合の勝敗を決める大事な場面であったが、桑田選手が9回裏のマウンドに上がり、2アウトまで来ていた。
因みに桑田選手は先発して2イニングを投げた後に、外野を守り続けており、華麗な守備も観客に魅せていた。その華麗な守備の一つは、片岡安祐美選手が外野にけっこういい当たりを飛ばしていたのを、普通に捕るのではなく股キャッチをした場面であった。イチロー選手のお株を奪った感じである。桑田選手もその場の空気を読んでいたのであろう。普通にキャッチしたのであれば、せっかく片岡安祐美選手が打ったのだからという気持ちが働いてしまうが、股キャッチという危険を冒してキャッチすることによって、その場の気持ちが相殺された感があった。
話を元に戻すと、9回2アウトの場面で、ピンチヒッターが出た。監督欽ちゃんはご存知の通り、試合前から試合中それから試合後も四六時中マイクを離さない(常にその場の空気を読んでいなと出来ない芸当)が、ピンチヒッターを指名する時も、もちろんマイクを通して行っている。
ではこの場面で欽ちゃんから指名されたのはどの選手だったのか?実はそれは選手ではなかった。欽ちゃんは「ピンチヒッター・・・”俺”」とコールした。・・・この間が良かった。観客は沸いた。もちろん3球三振に倒れた(文字通りに倒れていた)が、観客は満足していた。桑田選手は全く手を抜かず速球を投げていたのも良かった。もちろんこれで、「茨城ゴールデンゴールズ」は敗退した。でもこのことで、文句をいう観客は一人もいなかった。観客も空気を読んでいたのであろう。
空気が読めない重要な要素は、その場のプライオリティ(優先事項)を読み取ることが出来ないことではなかろうか。
小生の周りには幾人か、人の話を聞くことなく一方的に話し続ける人がいる。その習慣をもたらしている原因はいくつかあるであろうが、KYはその中の重要な要素の一つであろう。
聞いている人の表情や態度を見たり、あるいは発する言葉を注意深く聴けば、自分が話し続けることがいいのか、それとも他の人に話してもらったらいいのか、その場の優先事項が分かるものである。
ということは、一方的に話し続ける人はKYな人、言い換えるとコミュニケーションの技術を体得していない人とも言えるのではなかろうか。
ビジネスにおいてコミュニケーション技術は非常に重要である。時として致命的なこともある。そこで、小生が学んだ「コミュニケーションの名人」になるための方法を、次回から3回シリーズで紹介していくことにしよう。あなたもこれで、決してKYな人と呼ばれなくなるかも知れません。(笑)
(今里 仁)
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