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先週木曜日から日本オープン。このトーナメントはいくつかの特色がある。主催が日本ゴルフ協会であるので超一流コースで開催される。コース設定がむずかしいのでオーバーパーでの優勝もめずらしくない。NHKがライブで中継する(NHKは企業名や商品名の付くトーナメントは中継しない。通常ゴルフ中継は録画でありライブはほとんどない)など。因みにオープンとはアマチュアにも開かれたという意味。この用法はゴルフに限らない。余談だが石川が15歳でプロのトーナメントで優勝した時の優勝賞金はどうなったか?この場合プロ中の最高順位つまり2位に入った選手がもらうことになる。
一昨日最終日、現地で観戦した。後で知ったがギャラリーの数は2万に近く、男女のトーナメントを通じて過去最高だったそうだ。地元出身の遼人気、好天、関東圏(入間市)でアクセスが便利等の好条件が重なったためだろう。
12時前石川・今野組がスタートしたが、ギャラリーが多すぎて近づけない。たまたま問題の6番ホールは比較的近くから見ることができた。第三打をダフりバンカーに入れて、40ヤード前後のいやな距離が残る。プロならフェアウェイバンカーはあまり気にしない。クリーンに打てばいいのでラフよりずっと楽だ。ガードバンカーも余り苦にしない。エクスプロ―ジョンで打てばいい。だがこうした半端な距離はクリーンに打つのかエクスプロージョンで行くのかプロでも迷うところだ。遼はクラブを振り上げ、ダウンスイングに移る瞬間カメラのシャッター音が鳴って打つのをやめた。一呼吸おいて打ちなおしたがグリーンを大きくオーバーして5オン、2パットのダボ。
2時頃トーナメントも終盤に入り、全体の情況を知るためにテレビの大画面を見に行く。小田がトップに立ったことを知る。最終組が16番を終えたところで17番グリーンのスタンドに移動。先ず今野が2メートルにパーオン。石川もラフからパーオンしたが距離は6メートル。ここのメンバーらしき人が石川のパットは、距離はあるが真っ直ぐでやさしい、今野のパットは短いがむずかしいと言う。彼の御託宣通り石川は入れてバーディ、今野は外してパー。この時点で三人が並ぶ。但し小田は既にホールアウト。
最終ホールはスタンドに入る余地はなかったので再びテレビ画面で観戦。石川が惜しいバーディパットを外し、今野はパーオンならなかったが1メートルに寄せて見事パーをセーブ。三人のプレーオフとなる。
プレーオフはいつ終わるかわからないので、ここで帰ることにする。帰りのバスの中で携帯テレビを見ていた人から小田の勝ちを知る。プレーオフは遅れてホールアウトした選手が勝つことが多い。心理的肉体的に昂揚したままのぞめるからである。だが小田選手が先にホールアウトした段階でプレーオフの可能性が十分考えられたので集中力が切れることはなかったのだろう。
いくつか感じたこと
ギャラリーのマナーの悪さ
6番ホールのハプニングもそうだが、石川のパットが終わると優勝を争っている同組の今野のパットが残っているのに、いい位置を確保しようと次のホールにぞろぞろと移動を始める。この日は特にミーハーな遼ファンが多かったのだろう。
現地では全体の情況がわからない
現地ではお目当ての選手が今どの順位にいるかなど全体情況がわからないので携帯テレビでチェックしている人が多かった。これが正しい(?)観戦法かもしれない。
石川の課題はドライバー
この日フェアウェイを外すことが多かった。距離をもう少しセーブしても正確さを目指すか或いは他のクラブをもつ勇気をもつことだ。ファンサービスだろうか?ラフの短い日本のコースならそれもあるかもしれないが全英オープンの予選落ちはドライバーをもち過ぎたせいだと思う。課題があるということはそれだけ伸びしろがあるということでもある。
「Driver is show, pat is money」という格言がある。
石川の進路
週刊誌の見出しで「石川明治大学に進学」とあるのを見た。真偽不明だが、石川が大学に進学する意味あるとは思えない。明治大学にとっては広告塔として大いに意味がある。彼はプロだから大学ゴルフ部に入ることはないし、彼を教えることのできるコーチがいるとも思えない。タイガーウッズも両立は困難とみて大学を中退している。
トムワトソンのようにアメリカ最高のスタンフォード大学を学業優秀で卒業ししかもトッププロという人もいたが、これはごく稀な例外。福原愛も早大への進学が卓球選手としてプラスになったとは思えない。
(ジャーナリスト 青木 亮)
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