ちゃんとした人生。ちゃんとした人間。ちゃんとした会社。ちゃんとした人間関係。ちゃんとした服装。ちゃんとした恋。ちゃんとした乱れ方。ちゃんとした酔っ払い。

　でも、ちゃんとした嘘は嫌だ。一生分からない嘘の方がましだ。本当なのがいい。ただ半端はかえって宜しくない。そんなに世の中甘くないからだ。ならば、これ以上ない本当、絶品の本当がいい。それこそ芸術的な。

　この芸術に賭けた人生を送れたら、どれだけ幸せだろうか。半端な嘘、半端な正直、半端な本当が一番罪だ。本当と正直の極みに到達出来た時、その人は人生の達人の皆伝を神より伝授されるに違いない。

　それにしても、ちゃんとした政治家が見当たらない。一体どこへ行ってしまったのだろうか？ちゃんとした？なんとかチルドレンはいるのに。

　達人から程遠くてよいから、ちゃんとした有権者がいっぱいいて、ちゃんとした政治家を選ぶことだ。小誌も精一杯ちゃんとしたコラムを綴っていこう。