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De São Paulo para Japão-Saitama- Report サンパウロからさいたまへ 第5回
下村政裕
皆様、明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いいたします。
ところが、その休暇中に、大腸にポリープが見つかり、急遽切除。療養もかねて、休暇を2週間ほど延長し、やっとお医者様から、ブラジルへの帰国許可。
11月13日に、サンパウロの自宅に戻ることができました。
そんなこんなで、3ヶ月という月日があっという間に流れてしまいました。
申し訳ありませんでした。
さて、第5回目の今回は、知人からの便りにあった「ブラジルといえば」の中から、「広大な面積」ということを取り上げてみようと思います。
まずは統計データから、
国土面積:851.2万km2
これは、日本の約23倍の広さ。
そして、人口は1億8,352万人(2005年地理統計院推定)です。
ブラジルは、南米大陸の約半分を占める中南米最大の国。
世界的に見ても、国土面積、人口共に世界第5位。
ちなみに小さな日本は、国土は小さくとも人口は、世界で第10位。
でも、国土面積を世界で比較すれば、番外といっても良いほど下で、世界で60番目。
このブラジルと日本の違い。
こちらに来て、すぐに、生き方、考え方、時間や空間の使い方が、全く違うということを、何となく感じました。
が、こちらでの生活経験だけでは説明できず、違和感みたいな物がありましたが、こうした統計データを見るとなぜか納得できます。
これまた余談ですが、人口の世界ランキングをグラフにしてみると、中国とインドが、ずば抜けて多いということが良くわかりますね。
さて、その広大な国土を持つブラジルですが、南米大陸の約半分を占めており、その国土は、東西南北に広がっています。そして、いまだに、都市と都市との間には、果てしなく無人の地域が広がっています。サンパウロ州内だけを車で走っていても、北海道とも比較にならないほどの、人の住まない、かなりの牧草地や自然林であるマタアトランチカ(大西洋沿岸森林帯)が広大に広がっているのがわかります。当然、北と南では気候が全く違い、北部では、あの赤道がまたいでいます。
こんなことに驚いた自分はやはり無知だということなのでしょうか?
加えて、北部は、その世界最大級のアマゾン川流域の南側に、これまた広大なセラード台地、ブラジル高原が広がっています。
続く、中南部は、比較的平地が多く、世界最大の氾濫原、パンタナールの大湿原や大草原です。
そして、南東部は山岳地帯で、海岸山脈を上った標高800mの台地には、南米最大の都市サンパウロ。
その北に広がる山岳地帯は、かつてゴールドラッシュに沸いたミナス・ジェライス州が位置し、大西洋の海岸線沿いには、サンパウロや金など鉱石が採掘されていた都市の外港都市としても発展をしてきたリオデジャネイロやサントスなどの世界的な貿易港、あるいは世界有数の観光地・ビーチがあります。
ブラジルの最南部は、比較的温暖な高原地域で、アルゼンチンとの国境をまたぐ、世界最大級の瀑布、イグアスの滝があり、ここもまた、自然の大宝庫です。
広大な面積を持つブラジル。
こうした国土の広がりだけを見ても、ブラジルは一言では語れない、多様性の国であるということを、実感します。
さて、連邦共和国のブラジルは、この広い国土を治めるため、連邦直轄区である首都ブラジリアと26の州で構成されていますが、地域的には、北部、北東部、中西部、南東部そして南部と大きく5つの地方に分けられています。
次回の第6回では、もう少しブラジルの広大さについて知ってもらいたく、ごく簡単に、これら地方ごとの概要について、紹介をしてみたいと思います。
2009年1月2日午後のどんよりと曇ったサンパウロ市内。
イタリアビルの41階から、旧セントロ地区、Séのカテドラル方向を望む。
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