トップページ ≫ 未分類 ≫ 生物多様性条約締結国会議 IN 名古屋29日閉幕予定が伸び、30日未明ついに閉幕!
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生物の利用や利益配分をめぐり途上国と先進国、特に中南米との対立が浮き彫りにされたものの、気候変動枠組み条約での失敗の繰り返しをさけ、一応「名古屋議定書」が採択された。
最後の最後の議長提案ということで具体性に欠けたものではあるが、それでもゴールにたどり着けたということでは「成功」といわれるのだろう。
「愛知ターゲット」と言われる世界の生態系保全目標の数値もあげられた。2020年までに
陸地の保護区を13%(現在)→17%に。海の保護区を1.2%(現在)→10%に。専門家にとっては全くもって「足りない」数値ではあるけれど、確実に達成し、世界が持続可能な一歩をすすめる自信につなげてもらいたい。
それから遺伝子組み換え作物の取り扱い「バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」(MOP5)の方でも一応「責任及び救済(「修復」と訳されるべきだった)についての名古屋・クアラルンプール補足議定書」が採択され、責任が明らかにされ、財政的責任を輸出国側が持つことになりそうである。
ただ、心配なのはMOP5が開催される前の9月28日参議院会館での農林水産省・環境省との「遺伝子組み換え自生ナタネ汚染調査報告会」での席での我々市民活動派とあちら官僚との食い違いがどこまで行っても続くのではないかということ。
私たちはすでに「遺伝子組み換えナタネに汚染されている」と思っているが、国は「自生のナタネが全て汚染される心配はないから大丈夫」と今の現状を捉えていて、しかも「ナタネは外来種なので守る必要もない」種と考えていること。私たちの交雑に交雑が重なり、ついに遺伝子組み換えブロッコリーまで出現してるという報告にも、あまり関心をお寄せにならないし、慌ててくれない。
一番、私達との違いが浮き彫りになったのは環境省が出しているカルタヘナ法のリーフレットの表紙である。
「遺伝子組み換え生物の適正な使用による生物多様性の確保への取り組み」
遺伝子組み換えを多様性の1つとでも思っているのか!と突っ込みしたくなる文言である
私たちは汚染されたナタネたちを今すぐにでも修復してもらいたいと願っているけれど「駆逐されてしまうわけでないから修復も必要ない」と言われてしまいそうで怖い。
最初のボタンでかけ違えると、いつまでたってもずれたままになる
いずれにしてもついに国際的にはルールがひかれた。それを私たちが日本国内でどのように整備していけるかにかかっているのだろう。
(岩田 京子)
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