トップページ ≫ 地域情報 ≫ デカケール ≫ 福岡河岸記念館を訪ねて~新河岸川舟運史を語る上で重要な場所
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川越市内を回りこみ、不老川や九十川など、数多くの支流が合わさりながら、荒川の西側を流れ、東京都北区の岩淵水門で隅田川へと変化する新河岸川は、かつて舟運で栄えた川だった。川越と江戸を結ぶ、物流の幹線ルートとして数多くの船が往来していたが、明治に入り、川越鉄道(現在の西武新宿線)が開通し、大正に入って東上鉄道(現在の東武東上線)が開通して、舟運は衰退してしまった。
福岡河岸記念館は、福岡河岸付近で回漕業を営んでいた「福田屋」の建物を、星野家からふじみ野市に寄贈され、平成8年に開館。明治時代の船問屋の様子が見事に再現されている。
文庫蔵では、船問屋のなりわい、舟運の盛衰が紹介されている。舟運だけに留まらず、当時の暮らしぶりなども垣間見ることができ、大変貴重な記念館といえよう。
今、日本全国で舟運を復活させようという動きがある。 歴史の再現ということだけに留まらず、交通手段として復活させようとするプランもある。取水堰の設置等で船の運行が不可能になってしまった川もあるが、エコという観点からも、舟運をもう一度見直してみたら如何だろう。
ふじみ野市立福岡河岸記念館
埼玉県ふじみ野市福岡3-4-2 電話:049-269-4859
※東武東上線上福岡駅東口下車徒歩20分
(直木 龍介)
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