トップページ ≫ 地域情報 ≫ デカケール ≫ 「夢にきらめき明るく楽しく人々に喜びを」~劇団ブルーベリイ・パイ・ファミリー主宰 西久保治好(劇団四季出身)平山真理子(文学座出身)夫妻
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高校の恩師に「ミュージカルであれ、芝居であれ、大学は一般の学部に」と言われたことを胸に学習院大学法学部法律学科に進んだ。「日大の芸術学部を進めない先生って?と思ったが、この学習院の四年間で自分の行く道を冷静に見つめることができた。先生の進路指導は超一流」今では教壇にもたち、若手の育成に取り組む西久保さんはその川高の恩師松本先生に今でも心酔し、親交を深めている。学生時代はヨット部に所属。家業の乳母車販売もベビーブームにのったこともあり、本当に裕福な青春時代だった。
奥様 真理子さん。鉱山技師の父とともに日本だけではなく、海外にも。帰国子女、バイリンガルの走りだ。上智大学文学部英文学科に進む。この、70年安保のさなかに二人の出会ったきっかけ。
西久保さんがすでに劇団四季で「エクウス」という芝居で舞台に。市村正親さんとの共演だった。そして、真理子さんは上智の学生で同じ「エクウス」を英語劇で。西久保さんが「馬役」で出演したこの作品は芸術祭で賞を獲得。その受賞パーテイの席上で二人は出会う。真理子さんは、大学卒業後、文学座で語学力を生かして芝居の下訳や、正統派清純女優の道を進む。約2000人の応募者数のなかから60名が研究生に。一年後その60名から10名が研修生に。そのまた一年後その10名から5名が準劇団員に。という大変厳しい世界を真理子さんはくぐった。主役級だった。桃井かおりや樹木希林などのプロフィールを見ればそのむずかしさがよくわかる。何しろ文学座といえば杉村春子。大女優がいたのだ。しかし、西久保さんとの生活がはじまり、子供も授かり文学座から離れることに。西久保さんは劇団四季のファミリー演劇で活躍。だが、劇団の立ち上げへの道を選択。日本工学院八王子専門学校で西久保さんは声優を育成。真理子さんも英語の講師として教鞭をとり劇団を主宰。劇団のスタートは「乳母車」。(父上の家業から)ブルーベリイ・パイ・ファミリーとしては2003年から。ミュージカルで3年三作、アメリカ演劇を3年三作、オリジナル作品で今年5本目。今年で通算11作目。
最初は「やりたいこと」「できること」の差がつかめず苦労されたそうだ。
西久保さんの胸には劇団四季の恩師・浅利慶太氏の「演劇は美しく楽しいものでなければならない」それとともに母校埼玉県立川越高校時代の前述の恩師松本先生の「生きることを考えながら生きろ。安易に生きるな」の言葉が常にある。西久保さんは「川越高校時代の友人達がいろいろな形で現在の社会を担っている。それが自分の責任ある生き方につながっていますよ」と大きく笑った。
一方真理子さんは「所沢で子供を通じてたくさんのお友達ができた。女優だけの人生では得られなかったもの。バックグラウンドも知識もみんな違うけど、子育てというキーワードから大きな世界が生まれています。」と語る。視点が洗練されている。
今回の「ともだちだもの」日乃出家物語Ⅱは「90%が笑い。本当に笑いたい人が笑えるもの。テレビで内輪の暴露話をして笑う番組が多い中、この演劇は笑いを共感できると思います。」と西久保さん。
笑いは免疫力を高めるとマスコミも雑誌も取り上げることが多い。
しかし、本当の笑いってなんだろう。
あのテレビのひな段にならんだタレントの笑いは免疫力アップにはつながらない。例えば落語、計算しつくされた漫才の中に本当の笑いはあると思う。
そしてまた、絶妙なエッセイの中にもその本当の笑いは存在する。
西久保が演出する演劇はその本当の笑いの中に人生のエッセンスも加味され、笑いの中にジーンとくるものがある。(私自身すでに5作、拝見しているのである。)
会場 武蔵野芸術劇場
開演日時 9月14日 午後1時から 午後4時から
15日 午後1時から 午後4時から
16日 午後1時から
チケット 当日4500円 前売り4200円 高校生以下3500円
詳しいお問い合わせ
劇団ブルーベリイ・パイ・ファミリー事務局
04-2994-1315
(浅間 潤子)
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