文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
子供の頃 青く澄んだ空には大きな風船が飛んでいた
それは気球のような大きな大きな風船
いつしかあの風船をつかみたい そう願い 何年もの間 眺めていた
月日が過ぎ 空を見上げて風船を探す
風船は小さくなって遠い彼方へ飛んでいく
もう届かない・・・とため息をもらす
いや 心の片隅で いつしか風船が戻ってくると信じた
あれから何年たったのだろうか
気づくと日々の忙しさで空をみることがなくなった
もう一度空をみよう 風船を探してみよう そう願った時
風船は小さくかたちを変え 重みを増して 私の前に現れた
手が届きそうで 届かない・・・
風がこの手に運んでくれるかもしれない
誰かの助けでつかめるかもしれない
そんなことを想いながら見つめ続ける
雑踏のざわめきを聴きながら ふと我に返った
これでは何も変わらない
自分でつかもう 一歩踏み出そう
そうして手にいれた時 私は夢をつかみとる
作 雪んこ
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