文芸広場
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世の中には先生と呼ばれる職業がたくさんあります。
議員・弁護士・教師・医師……本当にたくさんあります。
その職業に就けば学校を卒業してすぐ、“先生”と呼ばれるようになるのです。
そうして、“先生”と呼ばれることによって、自分が偉いと勘違いしてしまう人が多く、問題視されることもあります。
過去には、議員を先生と呼ぶ習慣をやめようという動きがありました。
結局、そんな提唱もむなしく、この話は流れてしまいましたよね。
教師についても、民間企業勤務経験者を積極的に採用しようという動きがあります。
きっと、このような動きがでるということは、何も経験していないうちに先生と呼ばれることは良くない。
そのような見方があるからではないでしょうか。
経験をつんでから、先生と呼ばれる立場になるべきだということのように感じます。
本来ならば、偉い人・すぐれた存在の象徴として、尊敬の念を抱かれて呼ばれる“先生”。
簡単に“先生”と呼ばれるようになることは良くないのかもしれません。
私は、先生と呼ぶに値しないような人物に何度か出会っています。
素晴らしい先生もたくさんいますが、実にひどい“先生”もいるのです。
大病をして入院した友人が、医師とは呼びたくないようなヒドイ人間(ひと)にあいました。
1つの診療科に何人ものベテラン医師がいる大病院の医師です。
その大病院に入院したとき、担当医以外の診断を得るため、友人は他の医師の診察を受けました。
診察室に入るとすぐに、このような会話が繰り広げられたそうです。
「どうしてこんな病気になっちゃったの?」
「それはこっちが聞きたいです!」
なんということでしょう。
病気で苦しんでいる患者の顔も見ず、‘どうしてこんな病気になっちゃったの’という第一声。
気の強い友人だったから負けずに言い返せました。
しかし、この診察の後に友人は精神的に参ってしまいました。
医師とは病を治すものなのではないでしょうか?
病原だけをみればいいのでしょうか?
病は気からという言葉が昔からありますが、気の持ちようでどんな病気も変わると思います。
医師が患者をおとしめるとは何事でしょうか。
“先生”と呼ばれるには、やはりそれなりのものが備わっていなければなりませんよね。
先生たるもの、頑張ってください!
そうして、人より多く勉強して、人より多くの経験をつんで、先生と呼ばれるにふさわしい人間(ひと)であってください!
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