文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
近所のおばあちゃんが朝、玄関の呼び鈴を鳴らし、
「金環日食を一緒に見よう」と誘いに来てくれました。
もともと鑑賞しようと思っていたので、私は喜んで外に出ました。
とても貴重な事だ・・・と、おばあちゃんはご近所数件を誘っていました。
日食メガネと、どこからともなく出てきた溶接面を皆で順番に使い、
ほのぼのとした観賞会になりました。
部分日食が始まり、集まった人たちのおしゃべりも盛んになった頃、
金環日食になりました。思わず拍手が湧きました。
金環日食の間は、少々暗くなり、肌寒くなりました。
「神秘的」、「感動するね」、「太陽の熱って有難いのね」、
「太陽に感謝することがなかったわ」
「幼い頃、母に朝起きたら、太陽に手を合わせるように言われていた意味が、
今、分ったわ」等、口々に自分の思いを話していました。
皆、普段当たり前のように照らしてくれていた太陽の有難さに、
気付かされた瞬間でもありました。
一人で鑑賞していたら気付かない事も、沢山の人と鑑賞することによって、
色々と気付ける事も分りました。
太陽の有難さ知り、ご近所との暖かい時間を過ごし、楽しい金環日食鑑賞でした。
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