文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
照りつける太陽が眩しく息苦しいほどの暑い夏だ。
こんなに暑さを感じるのはきっとなんの苦しみもないからだろう。
苦しみや傷みがあればきっと暑さなど感じる余裕もない。
あの年の暑さはどうだっただろうかとふと考える。
たしかに暑さなどおぼえていない
心の痛みだけがすべてだった。
彼女との別れは突然だった。
今も脳裏には彼女の愛くるしい向日葵のような笑顔が焼きついている。
どうすることもできない自分がもどかしく悲しかった。
涙が流れてやまなかった。
もっともっと悲しいひとがいるのに・・・
涙はいうことをきいてくれなかった。
あれから四年
今年の夏も彼女に会いに行った。
あの日と同じ無言の約束を再び誓う。
「あなたのママがたくさん笑っていられように
たくさんの元気パワーを送るよ」
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