文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
つい先日、仲よしの友達とのディナーの際に
「雪んこは走ることがよっぽど好きなんだね」と言われた。
それに対して「好きじゃないよ」と私があっさり答えると、そこにいた3人が目を丸くしながら絶句した。
そりゃそうだ。10キロから始まり、東京マラソンまで走っておいてそんな言葉を返答するのだから。
「じゃっ、なぜ走るの?」と彼女たちが聞く。
この質問には、即座に答えた。
なぜならば、その答えは私がふだん自問自答している答えだからである。
そんな夜から二ヶ月たった日のこと。
ある出来事が私を襲う。
ある人の想像しがたい言葉や態度で、悔しい想いをすることがあった。
その場は、なんとか感情を押し殺したものの、そこを離れたとき、悔しさが涙の粒となってあらわれてしまった。
涙を止めようと努力はするものの、きちんと閉まっていない蛇口のように、ポタポタと滴がこぼれ落ちる。
そんな時、思いっきり感情を出して泣くことが出来れば、どんなに楽かと頭の片隅で想いながら・・・その滴を無理に堪える。
1分、2分だったか、短い時間の中での自己との格闘であった。
その時はただ・・ただ悔しさだけの感情が心を支配したわけだが・・・。
あとになって冷静になったとき、「まだまだだな」と幾分、自己嫌悪。
2か月前の私の「なぜ走っているか」の答えがそこにある。
「強くなるためだよ」と私は彼女たちに答えた。
彼女たちはその強さの意味を理解できていなかったと想うが、私の言う強さとは、強い肉体ではない。
強い精神力だ。
マラソンは苦しい。その苦しさから逃げない自分への訓練が、走ることである。
しかし感情をコントロールする強さを鍛えられるものではない、と今回のことで改めて実感。
これは、経験から得るしかない。しかも今回のような苦い経験から。
人生、紆余曲折。
これからも生きているかぎり、想定外の出来事が多く起こるであろう。
そして悔しい想いをするかもしれない。
悔しいと想う感情は、どうみても身体にはストレスだ。
ましてや、それを抑制するのは・・・・。
ならば、強い自分をつくるサプリメントと置き換えてみようではないか。
きっとその経験、サプリメントが感情をコントロールできる強い自分に導いてくれるかもしれない。
そう信じて・・・人生、そして日々、前を向いて走ろう!!
泣いてなんかいられない。
だって「雪んこの前を向いて走ろう♪」なのだから・・。
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