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文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
子供のころ、雪が降るのが待ち遠しくて、雪がちらつくとともに歓喜の声をあげて外に飛び出していた。
そんなことを脳裏に浮かべ、辺り一面の雪景色を眺めながら車を走らせる。
「雪だるまでもつくろっかなぁ」
そんなルンルンや懐かしさも束の間、 次第に苛立ちが湧いてくる。
それもそのはず、道は渋滞。一向に前には進まない。
雪を警戒しての減速の走りがその要因であろう。それならまだいい。
反対車線にふと目をやると、滑って立ち往生してる車を発見。
よくみるとスノータイヤをはいていない。それは自己責任だ。と冷ややかな視線を送る。
しかし進まない!と苛立ちもピークのころ、 私のすぐ前と後方の車の男性が手袋をしながら外にでる。
その瞬間、エアコンで暖かいはずの車中が寒気に変わる。「雪の冷たさ」ではない。
「雪んこである私の冷たさ」を感じた瞬間だ。自己責任と想っていた私に突然のつららがつきささった。
彼らはスノータイヤをはいていない車に近寄り、雪をいっぱい浴びながらせっせとその車を
押している。その車の持ち主は雪をかぶることもなく運転席でハンドルをにぎっているとい
うのに・・・。なんという自己犠牲の精神だ。これが人情というものなのか。
私は運転手を責めるばかりで極寒の外には出られない。あらためて自己嫌悪。そして反省。
まちは7年振りの大雪だが、心にしみるホットなドラマを観た。
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