文芸広場
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弥生三月。
いよいよ三月に入った。
気温も急上昇。日本には三寒四温という美しい言葉もある。
三日寒い日が続くと四日暖かく。ひと雨ごとに春になる。とも言われる。
さて、生カキの話である。
カキの季節はRに限ると母から言われた。
September, October, November, December, January, February,と私は認識していた。
しかし、そのことは東北の人と一緒になってから一蹴された。
岩ガキという夏場でもおいしいものがあって、生ガキでつるりと太陽の日差しの中でいただく。冷えた白ワインとぴったりだ。
品川にオイスターバーがニューヨークから上陸して、さらに関東圏でも夏場のカキは楽しめる。
オイスターバーは生カキ、カキフライ、カキのグラタンまさにカキ堪能レストラン。
生カキも世界各地のカキが揃っていて、食べ比べも楽しい。
カナダと広島、やはり広島? などと言って盛り上げるのだ。
仙台には、「かき徳」という店があって、和風のかきフルコース。
かきのスモークやつくだにも楽しめる。東北復興のためにもがんばりを期待したい。
今ではカキフライとカキソテーとかき鍋は冬の定番、得意料理で、本当にカキ好きな私。
けれども、小さい頃はカキフライを母が作ると逃げ回っていた。生カキなんてとんでもなかった。
そのわたしのカキデビューは成人して、冬の浅草で叔父にごちそうしてもらった冷酒と生カキ。
今でもあのおいしさが舌に残る。
「大人はおいしい食べ方」を知っている。
弥生三月、これからは山が雪化粧を落とし、萌黄色になり、春の天婦羅の王道、山菜の季節だ。
おいしいものを食べないと人生を損した気になりませんか?
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