文芸広場
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まさに春爛漫。桜の下では楽しい宴が繰り広げられている。
埼玉経済界を牽引する武州ガスの原宏会長は「十回会うより一回の食事を。
十回食事するより一回の宴を。」と話している。
酒コミュニケーションは大切だ。
還暦を迎えたばかりの女性は「おいしく食事ができるということが、このごろ
あと何回かしらと頭をかすめることがあるの。だからおいしいものを食べたいの」と美食を極めている。
食事も、宴も 「味」だけでその満足感は得られない。
「器」「しつらえ」そして、「食事をする相手、パートナー」。
しかし、私はもう一つ重大なことになんとも風情のある春雨(食材ではない、本当の春の雨)のふりしきる中気付いたのだ。
外食の話だが、その店のサービスも食事の時間の楽しさを左右する。
以前、県西部でも指折りの鮨屋カウンターで「おそるおそる注文する」
という経験をした。まさに針のむしろの一時間余りだった。
その店は温泉に泊まる金額を請求する店だった。
もちろん、二度といかない。(マニアはあの緊迫感がたまらないと行っているようだ)。
前から外観からしてもよさそうなお店にいく機会を得た。
何しにきた目線でちょっとひるむが「気のせい」と思い席につく。
しかし、注文をするのもとても気をつかう雰囲気。
いいものが出てくるのかもしれないがまさに「砂をかむ」感じだ。
「アベノミクス」効果が地方に波及するには少し時間がかかる。
私が好んでいく川越のイタリアン「ピアットクワ」は、家族でがんばる店。
いつも料理と笑顔を運んでくれる。「お客様をご紹介くださいね」と言われるとどんどん宣伝しなきゃと思う。
川越新河岸の「すしの福元」、川越通町の「和食花」小さいけど頑張る店には
笑顔があふれている。
川越の人気店 「いも膳」「福登美」の両経営者の視点は「サービスを極めるには些事にこだわっている」ということに重点をおいている。
消費者は時間とお金をかけて、「外食」をするのだが、背中の寒い思いをしながら、いわゆる「悪い店」にいくと「良い店」のことが思い浮かんで、なお一層ひいきの店のよさを実感し、ありがたく思えるのだから、人生っておもしろい。
(菅原擁子)
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