文芸広場
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アンジェリーナ・ジョリーさんが乳がんの発症を恐れ、予防の為に両乳腺切除手術をおこなったニュースには同じ女性としてすごく驚いた。病気になっていない身体にメスを入れるなんて考えてもいなかったからだ。
このことをきっかけに、病気は発症してから対処するもととばかり思っていた私だが、近年はそうでもないことを知った。日本でも、3万円位で自分が将来なる可能性のある病気を調べる事ができるのだという。私は、そのことを聞いた瞬間に「絶対に検査しない」と思ってしまった自分がいた。なぜなら、病気になることに怯えながら生活していくのは、あまりにも悲しすぎると思ったからだ。しかし、話を聞いてみると、ならないための予防ができるので、今後の医療としては大変注目されているらしい。
私の義母は3年前に乳がんと宣告され、左胸と脇のリンパの摘出手術をした。
手術が成功し、義母の新たな戦い始まった。髪の毛は抜け、爪はどどめ色にかわってしまい、食欲を失った身体は日に日にやせ細っていった。抗がん剤は思った以上に身体にも心にもダメージを与えた。見た目も、性格も変わってしまい、出かけるのが大好きだった母は外出を避け、家にこもるようになった。その苦しい戦いは、今でも続いている。
アンジェリーナ・ジョリーさんは母を56歳で亡くし、10年間も闘病生活苦しんだ母を目の当たりにしてきた。乳がん発症率87%セントを考えたら、今回の決断もありなのだろう。
日本では、予防目的の治療は一般的にはあまり普及していない。
その理由としては、保険が適用されず治療費が高額ということや、健康な身体を傷つけたくないという意識があるからではないだろうか。
この先、医療がますます進み、自分の意思で医療方法を選択できる時代がやってくるのであろう。
ただし、私の本当の希望は例えがんになっても完治できる医学の進歩なのだが・・・・。
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