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文芸広場
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先日ちょっと高い靴を購入した。
文字通り、ヒールが高く、価格も高くといったところだ。
私の靴選びのモットーは、ほどほど高く楽であること。その高さとは前述した「ヒール」と「価格」という二つの項目である。
冒険はしない。なぜなら「靴擦れ」という嫌なめに合わないためだ。
その私が「モットー」をすて、「見栄え」を選んだ。
どうしたことか、その理由は値段も高いのだから、いいものだろうと安易なものだった。
そして購入後、それを履く日がやってきた。
ちょっとオシャレをしてその靴を履き、都内に出向く。
少し歩いたところでかかとの皮はめくれ「靴擦れ」という最悪な事態になった。
二度と履かない、やっぱり楽な靴が一番だと心に言いきかす。
予期した靴擦れ対策に絆創膏というお助けマンを準備していたので、少し痛みは抑えられた。
その後、友達との楽しい食事を終え、百貨店に立ち寄った。
楽な靴を求めて靴売り場へ。そこで店員さんに声を掛けられた。
「うちの靴を素敵に履いていただいてありがとうございます」
すかさず返答した。「素敵に履いてないの、痛くて、これみて」と痛めたその場所をみせる。
彼女は「これを入れると楽になりますよ」と靴の中敷きをプレゼントしてくれた。
さらに「この革はとてもいい革なので何回か履いていただくとお客様になじみとっても喜んでいただけます」と語った。
私はお礼をいいその場所を立ち去る。しかし中敷き入れてもかわらないなと呟きながら。
帰路の電車の中のふと思う。
いい靴を本当の意味でのいい靴にするには「靴擦れ=痛み」という試練がある。仕事と同じかもしれない。いろんな意味でワンランク上を目ざすには修行が伴うのと同じ。何回か分からないがこの靴擦れという修行を乗り越えて、この靴を履きこなそう。そして自分自身もこの靴に似合う女になれるように日々がんばろう♪
そう思ったら何だか笑みがこぼれた。
おっといけない、ここは電車の中だった。(笑)
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