文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
この夏 一通の手紙が届いた
予期せぬその手紙に驚きを隠せない私がいた
それは彼からの別れの手紙
彼との出会いはあの夏が終った秋の夜
忘れもしない屈託のない笑顔がまるで終わった夏を思いださせるかのように眩しかった
私だけでない 皆が彼に夢中になった
人間とは人との間とかいて「人間」と書く
彼は人との「間」が微妙にずれて「間の悪い男」だった
そして人間の喜怒哀楽をおもむろに出す男だった
その分 人の倍も素直な男だった
この夏 夜空に弾ける花火を観た
大空に輝く 大空に舞う花火を観た
彼はその花火のように大空のもと輝きながら舞い・・散っていった
その大空を思い出すときがくるのだろうか・・・
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