東京マラソンにむけて着々と日々前進している。

今では週に３回の３時間ランも定着し、脚力もついた。

３時間以上の時間を走ることはからだにはダメージなので、練習ではこの時間をキープすることにした。

そんな私の噂を聞いてか、つい先日知人から連絡があった。

その知人も東京マラソンに当選し走るとの報告で「あなたには負けないわ」と電話口で闘志を燃やしていた。同じ目標を持つことは嬉しいことなので、私はその知人に「がんばろーね」と電話を切った。

突然の彼女からの本気モードの宣言に、戸惑いを隠せない私がいた。

なぜなら私にとって東京マラソンは競争の場ではない。

皆が同じゴールという目標にむかって自分自身に勝つ場であると思っている。エリートランナーは別だが・・・。

そう、私の敵はこの私でしかないのである。

私の心の振り子は弱い自分と強い自分の間を行き来する。

苦しいからやめてしまえ、どんなに辛くても逃げるな、そんな葛藤が振り子のように動く。決して強い自分だけではない。

マラソンだけではなく、すべてのことにこれは当てはまる。

幕末の志士・西郷隆盛の名言に「人は、己れに克つを以て成り、自ら愛するを以て敗るるぞ」という言葉がある。これは文字通り、人は自分に打ち勝つことによって成功し、自分を愛することによって失敗するという意味だ。

弱い自分に勝つことこそ、強い自分をつくる。

そして弱い自分こそ、人生最大の敵であることを忘れてはならない！