トップページ ≫ 文芸広場 ≫ 2014年 「雪んこの頑張ろう!」
文芸広場
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年末都内の某ホテルの鉄板焼きに行った。
シェフを目の前にその焼かれたものを堪能する。
焼かれたと言ったら少し語弊がある。
料理する、調理するといったほうが適切であろう。
一品一品繊細な技である。同時にその動きに無駄がない。
まるで半紙に筆を動かす書道家のように、鉄板の上で包丁をたくみに使って調理する。
皿にのせる手さばきも華麗である。
そして美しい皿にその極上の一品がもられる。
こうなったらこれは料理ではなくまさにアートだ。
私にはどうも癖がある。
職業柄であろうか、どうも黙ってそれをみていられず、ついつい質問してしまう。
調理しながらそのシェフは私の問いに笑顔で的確に答えてくれる。
まさにプロである。
鉄板焼きはステーキ好きの子供を連れ、今年も何度か行ったが、ここまで繊細な調理と料理は初お目見えだ。
聞くところによるとイタリアン、フレンチと世界中の一流の店で仕事をしていたシェフのようだ。
そしてご実家はお寿司屋さん。
ここで納得。カウンター越しにお客さんと話をするお父様をみて育ったからだろう。
そして見た目の美しさ、調理の繊細さはすべての料理を知り尽くしたからこそ成せる技と業であろう。
料理で人を幸せにできるプロ。まさに至福の時間であった。
私の師は日頃からプロとは何かを教えてくれる。
それは学歴や年数でない。それを証拠に学歴もあり長く政治家をやってきたものがすべてプロとは限らない。
人の心を動かすものがプロであると。
マイクを持つ歌手、筆を持つ書道家、絵描き、ペンを持つ書き手、包丁を持つ職人、家を創る大工、花を生ける華道家。
それは有名でなくていい。
ほんの一握りの人でいい。人を動かすことが出来ればプロである。
プロの道は決して簡単な道のりではない。努力の賜物であり、それで終わらない。
私も言葉を伝えるものとして、この言葉で人を幸せにできるプロフェッショナルを目指したいと改めて想った。
まだまだ遠い道のりであるがこれを目標に今年も頑張ろう。
ってなわけでタイトルを「雪んこのマイペースでいこう♪」から「雪んこの頑張ろう!」に衣替えしました♪
あけましておめでとうございます♥
2014年も雪んこ共々「クオリティ埼玉」をよろしくお願い申し上げます♪
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