文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
昨年の暮れテレビで曲名は定かではありませんが、さだまさしの歌を聞いていて何処かで同じような言葉を聞いた事があると!
そうです、祖母が私にいつも言っていた言葉と良く似ていたのです。祖母は私が幼い頃から何かにつけて「おまえはお父さんとお母さん、そしてみんなから望まれてこの世に生まれたんだからお父さんやお母さんからいっぱい愛をもらいなさい。そして、袋がいっぱいになったらみんなに分けてあげなさい」と。でもその時は「だって手にとってあげられないよ」と祖母に言った記憶があります。「愛は手にとってあげる物ではないんだよ。たとえばお前がおばあちゃんと話をする時よく手を握ってくるでしょう、これだって愛のひとつなんだよ。お母さんがごはんを作ってくれた時、美味しかった又つくってねと言ってごらん、お母さんはすごくいい笑顔になるよ。これだって愛なんだから、愛をいっぱい分けてあげられる人はいつも自分の袋の中は愛がいっぱいになるのよ。それから、感謝する事も謝る事も大切、その時は言葉にしてはっきり言わなくてはダメ、いちいち言わなくてもわかるだろうは相手に通じないの。人という字をみてごらん、支えられているんだよ、一本だと倒れてしまうけど支えてくれる一本があるから立っていられるんだよ。一文字一文字みんな意味があるんだからね」
祖母からはいろいろな事を教わりました。父が単身赴任で留守がちのせいか祖母は30分ぐらい歩いてわが家によく来ていました。
その頃の道は舗装されていず交通便も悪くデコボコみちです。そのデコボコ道を大荷物を持って歩いて来るのは大変だったでしょう。でも、面白い事にミケ猫のタマも一緒にくるのです。タマと話しながらヨイショヨイショと来るのです。そして、祖母は2・3日泊まる間タマも一緒の布団に寝るのです。又話しながら帰る。その繰り返しでした。今は祖母も母もいませんが、さだまさしさんの歌と共に鮮明に私の中に想いが帰ってきました。
手を合わせ仏壇の中に愛おくる
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