トップページ ≫ 文芸広場 ≫ おいしいものが好き浅間 潤子
文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
私はよく飲み、よく食べる。
アルコールは、そのお店に行ってから決める。
もちろんフレンチ、イタリアン、スペイン料理はワインになってしまうが・・。
天婦羅に白ワインも合うし、寿司にも白ワインやウイスキーも合う。
寿司屋さんを開拓するのはお金がかかる。
今、東上線の新河岸駅そばの寿司屋さんが一番のお気に入りだ。
川越という町の寿司店で、ドキドキしながら注文をするといった経験もある。板前さんとのやりとりこそが寿司屋のカウンターでの酒のつまみとなるエッセンスであるはずなのに。
あれから四半世紀。またまたそういう店にでくわした。
県南で、ロケーションのいい店だ。きっとおいしいお酒とつまみが待っているだろうと夫に予約をしてもらった。
私も夫もそれなりに年齢を重ねているので独特のカンが働く。
夫が「態度悪い人が電話に出たよ」。ちょっとモヤモヤ感が湧き出る。
当日いやな予感は的中した。
とにかく、酒もつまみもオーダーしづらいのだ。
「売りたくない」オーラをまとう店主なのだ。
なんてこった。これでは、日高屋やサイゼリアでリーズナブルに飲んだほうがずっと、ずっといい。
そして、最近その店がメデイアに出ているではないか。
まさに驚愕。「客の立場に立った店」という修飾語が踊っている。
ここの主人、あの時の私たちへの対応そのままだとしたら、この
記事は「偽装」だ。私は二度といかないと思っていたが、「偽装」の
「真偽」を試しには行ってみたい。
客は時間とお金をつかって、おいしいものを求めて、おいしい時間を過ごすために「店」の暖廉をくぐるのだ。私が、はまっている川越の和食、中華、イタリアン、寿司。どなたに紹介しても砂を噛むような味気ない応対はしないから、鼻高々だ。
寿司職人という言葉がある。だからといって、職人風を吹かしていただけでは商売は成り立たない。ネットで情報を瞬時に受け取れる時代だ。「あきない」の姿勢もさらされているのだ。心しなければならない。
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