トップページ ≫ 文芸広場 ≫ 雪んこの頑張ろう!「空っぽな私」
文芸広場
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私の夏は空っぽな私で幕を閉じた。
空っぽな私とは何もない私ではない。
ではすきっ腹な私?かと思いきや、それはまた真逆でお腹は満タン。
お腹が満タンになると日常の私は、「エネルギーフル充電」になり、「動くぞ!」となるがこの日はちがう。
なぜかって、ここは喧騒とは遠く離れた小島だ。
その島の周囲は私が走った東京マラソンの距離のわずか10分の1にも満たない。
島の名前は初島。熱海から船でわずか25分で到着する。
普段は仕事柄、化粧もさることながら衣類にも気を使い、勿論、人にも気を使うこともある。
でも、今日は仕事でもなければ、この島に私を知る人も私が知る人もいない。いやもとい、私が知る、気の置ける仲間3人はいる。私の若い、青い時代から私を包み込んでくれているお姉さまたちだ。
だからこそ、今日の私は心と体、共に「ド・スッピン」である。そう着飾らない自然体の私がいる。
気のおける仲間と灼熱の太陽のもとビールで喉を潤し、紹興酒とともに中華をたらふく食べ、いつもなら「動くぞ!」と言いたいところであるが、ここは島。ここにあった時間を堪能するため、この島にある「初島アイアンドリゾート」という場所に足を踏み入れてみた。
この地は何百種類もの亜熱帯の植物が生い茂るアジアンガーデンリゾート。
そこはまるで日本ではなく海外のリゾートのようで、おやすみなさいと言っているかのごとくハンモックやゴザがあった。
満タンのお腹を空に向け、そのグリーンから透ける真っ青な空を眺めながら、空っぽな私がいた。
ただただ・・空をみつめ眠りにつく。
毎日フルに頭と体を使っている私のしばしの休息。頭を空っぽに怠け者になるひとときの時間。これも私の至福の時であり、「よく学びよく遊べ」ということわざにあるように、秋という次のステージの第一歩を新たな気持ちで踏み出すためのなくてはならない時間なのかもしれない。
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