トップページ ≫ 文芸広場 ≫ 雪んこの頑張ろう!「出逢いと天命」
文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
人と人が交差する町「東京」。
この街にくると、数多の人の渦のなかで、出逢いは奇跡であるとつくづく思う。
その私の人生の中の出逢いは私にとって糧であり宝であると同時に私の起点でもあった。
私の人生の起点はいくつかあるが、日々幸せだと思っていた私にとって「3・11」の東日本大震災は衝撃であり、自分の幸せよりも他の人の不幸に目をむける機会でもあった。
だからこそ、人の為に自分に出来ることをやらねば、と思っていた。
それにもかかわらず、人間というのは時とともに日々、目の前の時間を過ごすことに夢中になり、その記憶やら想いも忘れてしまいがちだ。
あれからおよそ3年半。
私には何ができたのであろうか、そう振り返る。
そんな中、ある女性と東京という大都会の喧騒の中で出逢った。
印刷会社の社長さんを通じての出逢いであり、その女性の(世間では先生と呼ばれるお方)本の編集の仕事を依頼された。
その原稿を手にしたとき、他の人のために生きていることができているのかと神様に問われた気がした。
この日まで私には人の為に何が出来たのか、いや、遅くない、これから先、何が出来るのだろうかとあらためて考えさせられた。
人の起点、出発はいくつになろうと遅くない。
私にできること、それはこのように書くという場で少しでも多くの人の想いを伝えること、そして私を求めてくださる方に尽力すること、これが私に与えられた天命なのだということをこの素晴らしき先生から教えてもらった。
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