トップページ ≫ コラム
コラム
読み応え満載 クオリティ埼玉の充実のコラム
新着記事
- 交流の妙(2013年10月08日)
-
彼と初めての出会いは彼の親友の主催するパーティーだった。色白の端正なマスクをして一人一人のスピーチを聞きながら、よく頷いている。コミュニケーション術の一つに3回のうち1回は頷けというのがあって、彼はまさしくそれを実践しているのだ。簡単なようで修行をつまなければなかなかできるものではない。まして、そこに少しでもわざとらしさがあったら嫌味だ。彼にはそれがなかった…
- 般若面と山(2013年10月07日)
-
正面の壁に、よく見かける派手な富士山がゆれあがる湯気の向こうにそびえていた。夕方のことで五メートル四方以上もある湯船は満員の盛況。ところは上野駅に程近い銭湯。あまり長湯をしない習慣の俺は、お湯から出て三つだけ空いていた「カラン」の一番左にあった洗い場用のちっちゃな木椅子に腰を下ろし、山で10日もためてしまった垢を落とし始めた。そこへシャッターを下ろしてきた…
- 若者たちとの交流(2013年10月03日)
-
最近、すぐれた若者達と交流をもっている。 私にとつて若者とは30代、40代の人達だ。 20代は青過ぎる。私と交流をもっている若者達は皆、理想をもっている。しかも地にしっかりと足をついたリアリティに富んだ理想だから嬉しい。 すべて理想は現実的であることによってのみ、その高峰に到達するのだ。 そのうちの一人、岸町勇太君は青山学院をでて、アメリカの公認会計…
- 埼玉の余話2013.10.3(2013年10月03日)
-
県議の質問の優劣はそのまま議員の資質となる。議する場の議場は真剣勝負の場となる。質す立場の議員。答える立場の執行部。議会の見どころだ。しかし、残念ながら現実は少し異なる。執行部と議会で内々の打ち合わせがあって、お互いの妥協点をさぐる。だから緊張感に欠けてしまうのだ。さらに、議員の側の調査能力、学習能力に問題があると焦点がボヤケて、何の為の質問なのだろうかと議…
- 埼玉の余話2013.9.25(2013年09月27日)
-
上田知事三選の任期が二年をきった。四選出馬するのか否かがにわかにとりざたされてきている。四選は多選なのか? もし多選としたら、多選は悪かが問われなければならない。この場合、一般論を論じてもさして意味はない。問題は多選されればされるほど、本人も側近も、身近な人達も優秀さを保てるのかどうかなのだ。正直、この優秀さを保てる人は稀といって過言ではあるまい。古今東西、…
- 孤丘忘れがたし(2013年09月26日)
-
そば処「孤丘」は、私の心をとらえてはなさなかった。先述した通りだ。二ヵ月前、私は「孤丘」を訪ねた。きれいなパンフレットが目についた。手にとってみると、「孤丘」のいわれが書かれていた。そこには、「孤丘の誡め」とあって、立身出世しても他人から恨まれないようにせよ。常に謙虚な心を保てということが記されていた。出典は、中国春秋時代の列子。さらに孤丘とは昔の中国の村の…
- 埼玉の余話2013.9.19(2013年09月19日)
-
断言していい、と言ったら少し厳しいかもしれない。ただ、今の状態のままで民主党もみんなの党も維新の会も先はない。未来は先の先の事だから、これ等の政党の未来なぞ程遠いのだ。その前に、政党とは何かということも自らの胸に問うことだ。少なくとも政党である以上、地方の組織が根付いていることが条件だが、まあ百歩譲って少しくらい根っこがあって当然だ。しかし、根っこどころか幻…
- 埼玉の余話2013.9.11(2013年09月12日)
-
覚悟という言葉が安売りされているような気がしてならない。参議院議員、二期目の栄誉を勝ち得た行田邦子女史の祝賀会でも、女史の口から「覚悟」が何回もとびだした。来賓の渡辺喜美代代議士も同じだった。はて、?覚悟がそんなにあるなら政党を何回も変える必要はなかったのではないだろうか。変えるたびに覚悟を真剣にもっていたとしたら、身も心ももたないからだ。覚悟とは道理を悟り…
- 孤丘とキツネ(2013年09月10日)
-
「孤丘」という名に魅かれて、いつの間にか三年という歳月が流れていた。「孤」が「狐」と交差して私の眼球から脳裡へと焼きついてはなれないのだ。それはあたかもカクテルのように交わり合っている。さいたま市という、埼玉では一番の都会の片隅にその店はあった。否、もちろん今もある。小高いスロープの中程に高級感を漂よわせてその一軒屋が「孤丘」。そばの店だ。池波正太郎を気取る…
- 埼玉の余話2013.9.1(2013年09月02日)
-
武末さんが亡くなった。といってもこの人の名を知る人はごく限られた人達だ。元労働大臣山口敏夫氏が新自由クラブを創った時、もっとも早くこの運動に参加した人だった。山口さんの組織の青年部長として華々しく活躍した。建設業という仕事柄、親分肌で人の面倒見がよかった。だから「子分」なる人がかなりいた。スポーツで、県立飯能高校が高校野球で県下に名を馳せていた時、花のピッチ…
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR