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新着記事
- 母(2018年05月12日)
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母が逝ってしまってからすでに30年という歳月が流れた。私は母が好きだった。母は厳しかった。その厳しさは常に愛に溢れた深い海の底から惜しみもなく湧き出てくるものだった。そして母は愛のクッションのようなもので私を受け入れ、慰め、褒め称えてもくれた。母は私の苦しみの安全地帯でもあった。私を母を守護神と思って、幼少から青春を生きてきた。母は日本の母だった。母はおふく…
- 東大三馬鹿トリオ(2018年04月20日)
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新潟の知事は哀れな男だ。女性を金で買うことしかできない男は下の下だ。しかし可愛そうな情けない男だから、どこかに悲哀が漂っている。一方、事務次官の椅子を棒にふってしまった男はいやな男だ。嫌味な男だ。相手の弱点をにぎって性的嫌がらせをしてきたのだから憎い奴だ。国税庁長官を辞めざるを得なかった男は何んとも嘘っぽい空気を漂わせていて苦々しくなる奴だ。さてこの三人、そ…
- 春の落花が教えるもの(2018年04月09日)
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春はさよならとこんにちはの季節。さよならでも永遠の別れは辛い。逆にさよならして良かったという別れは幸せだ。別れたが故に幸せが落花の桜のあとのハナミズキのようにたわわにやって来る時は嬉しい。ハナミズキで「一杯」というのもおつなものだ。先日、ある本で断捨離の話が出ていて、もうとっくに過去の人、終わってしまった人とはしっかりと離れることが幸せの鍵だというようなこと…
- 楽天的ニヒリズム(2018年03月04日)
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名優大杉漣さんが逝ってしまった。その涙も乾かぬ間に名脇役の左とん平さんもこの世を去ってしまった。人は忽然として皆去る。私の親友も昨年の春、桜の花と共に散ってしまった。「散る桜残る桜も散る桜」私は独りつぶやいた。私の知人が今年、何を思ったのか「行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず・・・」と方丈記の一節を年賀状に書いてきた。何んともせつなく、むなしく思…
- 落花流水の人間の絆(2018年02月17日)
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久しぶりに岩谷時子さんに会った。詩人として、人間として最高の人だった。すでに故人になっているが、テレビに在りし日の岩谷時子さんを見た時「ああ!」と思わず私はつぶやいた。ああ、懐かしい。岩谷さんはやはり私の中で生きていたのだ。だから会ったという幻想にかられたのだ。「愛の讃歌」はあまりにも有名だ。もちろん訳詞だが「あなたの燃える手で私を抱きしめて・・・」岩谷さん…
- 自裁という死を選んだ西部邁氏の生き方(2018年01月29日)
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保守主義の論客。といってもそれこそ超一流の評論家。西部邁氏が死んでしまった。保守主義の神髄をきわめた人だった。西部氏がはじめから保守主義を唱えた生き方をしてきたのではないところに氏の深さがあった。氏は保守主義とは真逆の共産主義を信奉していた。学生のころだ。しかし氏はここで共産主義や共産主義者たちの欺瞞を見抜いてしまった。同時に人間が本来持っている知的道徳的不…
- 不倫報道は下衆の極み(2018年01月22日)
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作家の倉本聡さんは今日の不倫報道を評して「下衆の極み」と言い放った。そして健康なら、ある時は男女がくっつくのは当たり前だ。人の噂をするのはいいが、見て見ぬふりをするのが美徳で、部外者が正義を振りかざすのはいかがなものか。迷惑をこうむるのは家族達なのだから、そこで何らかの処置がとられればそれで済むことで、今日のいき過ぎた不倫報道は単なる覗き見にすぎない。それこ…
- 賀状、恐るべし(2018年01月15日)
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前述したが私には忘れえぬ三人の恩師がいた。一人は教育者だがあとの二人は名を成した実業家だった。三人の共通点はみな筆まめだった。お会いした人にはすぐに礼状を書いた。特別の場合を除いて極、短い文章だった。しかし、その短文には感謝と愛情がずっしりと秘められていた。「文を見れば、だいたいその人物がわかる」というが恩師の共通の考えだった。例えば「またお会いできる日を楽…
- 正義と狭量(2017年11月30日)
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日馬富士の暴力事件で改めて正義とか信念という、このどうにもならない人間の「性」を知った。宿命と言ったらよいのか。正義は絶対ではない。信念をもそうだ。しかし、絶対的な響きをもっているから厄介だ。正義や信念はある立場の人達から利用される便利な言葉でもあるし、姿勢でもある。古今東西、ほとんどの戦争も正義のためという美名によっておこなわれてきた。その指導者の信念。今…
- 指導者と離婚(2017年11月09日)
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トランプさん。習近平さん。二人とも離婚者。トランプさん2回、習さん1回。偉大なる人の条件の一つは、やはり女性歴なのかもしれない。トランプさんの妻君はモデル。習さんの奥様は美人の歌手。というと、安倍さんは?という疑問がわいてくる。安倍さんは忍耐強い。一人の妻と仲良く?している。失礼ながら美人でも歌手でもない。それで良いのだからせめて賢夫人であってもらいたい。主…
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