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男の珈琲タイム
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新着記事
- 見えなくなる(2017年07月20日)
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見えなくなる。失敗の本質はこの見えなくなるという人間の愚かさに発しているではないか。安倍首相は一生けんめいの人だ。しかし、長らく一強多弱の中でトップの座にいると全くまわりが見えなくなってしまったと思う。何しろ数で他を圧倒しているから、権力の恐さなんか見えなくなるのも仕方ない。慢心には足音がないから、気がついた時は遅いのだ。稲田さんのことも軽く見すぎている。稲…
- 訃報と死刑囚大道寺将司(2017年07月14日)
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訃報は突然やってくる。この半年、私は二人の友を見送った。不帰の人となった友を見送ることは辛かった。あの日、あの頃が走馬灯のように私の脳裡に浮んでは消え、消えてはまた浮かんだ。何千年もの間、人はこんな悲しみを繰り返してきたのだ。何日かたって、これまた突然に大道寺将司の死を知った。大道寺は殺人犯で死刑囚だった。1970年代安保闘争にからんでゲリラ闘争をおこし、三…
- 春の嵐雑感(2017年04月18日)
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「音にのみ 明けゆく春の 嵐かな」 確かに、春の嵐をロマンチックにうたえばこの句をわからないではない。しかし、昨夜の春の嵐はまさに狂乱そのものだった。 春の嵐は嫉妬に狂った魔女の怒りなのではないか。美しく装った艶めかしい桜に襲いかかり、吹きとばし、淡い春の夜の夢をうたかたの如く消え去っていくのだ。そしてまるで何もなかったように美しい淡緑の五月を迎えるのだ…
- 夢庵(2017年04月07日)
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満開の桜が教えてくれることは、幻ということなのだろう。あの美しさも、あの妖しさも、そして見事さも。 「花吹雪かけよってくる女弟子」 この幻の中の二人もかりそめの恋の中に酔い、やがて別れていく。人は必然的に出会い、必然的に別れていくのだ。この有限なる地球に生きずく一個の生は瞬間としての喜怒哀楽的な存在なのだ。 人生で確かなることは…
- 男は黙って稀勢の里(2017年03月27日)
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私の血は茨城だ。だからかもしれないが稀勢の里を昔から応援してきた。もしかしたら久方振りに日本人横綱かというときは茨城の血が騒いだ。おまけに弟弟子の関脇高安も茨城ときているからなおさらだ。 千秋楽は頭にまで血がのぼった。大ケガをしている稀勢の里は休場かと思っていたところ、横綱の誇りと責任を背負って、土俵にあがった。解説の北の富士さんも絶対無理と決めつけて…
- 竹井先生と那須颪(なすおろし)(2017年02月27日)
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肌に突きささるような北風が吹きすさむ。颪(おろし)というのはそういう風を言うのだと、私は師匠に教えてもらった。 私は今日まで3人の偉大な師匠に出会い、政治・経済人生を教えてもらった。そのうちの1人が、世界金持ちランキング6位にまでランクされた竹井博友先生だった。 竹井先生は、旧黒磯町で生れた。厳しい那須颪に鍛えられ少年期を過ごした。やがて、読売新聞…
- 本当の春(2017年02月09日)
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立春とは名ばかりで凍てつくような氷雨が街の舗道を濡らし続けている。晴れれば冷たい北風が吹きすさぶ。世の中のことは、すべて同じだ。到達するまでには厳しい試練に耐えなければならないのだ。そのうち梅が咲く。梅の香は試練に耐えぬいたからこそあの独特の香りを匂わすのだ。 「武蔵野の雪となりたる梅見かな」という句があった。梅の季節にはまだ雪があって冬をひきずっている。…
- 103歳の夫人からの年賀状(2017年01月10日)
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今年も103歳の御婦人から年賀状をいただいた。今年もと書いたのは、昨年も一昨年も101歳、102歳とそれぞれの年に、この御婦人から年賀状をいただいているからだ。 聡明で、優雅なこの御婦人は、ファッション関係の実業家だった。女の手一人で数百人の社員を抱えていた。健康には昔から気をつけていた。かなり高額の健康器具を使ってトレーニングを欠かさなかったし、よく歩い…
- 鬼の平蔵が教えてくれるもの(2017年01月05日)
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池波正太郎のテーマはたったひとつ。「情」だ。そして義理と恩が続き次に判断、構築、引力といき、トロッコができる。 鬼の平蔵は実在の人物だったが故に説得力がある。情と涙と理が重なっているリーダーにのみ人はあつまりついてくる。今の教育のまちがっていることの1つに、偏差値を求めるがあまりに冷たい秀才を世に送りだしているきらいがある。生きていくなかで割りきらなければ…
- 年の瀬雑感(2016年12月27日)
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いつの年もいつの世も必ずいろんな事があってそして流れ去っていく。私事だが最愛の身内を失った。あまりにも突然の別れだったのでしばらくは実感がなかったが、じわじわと深い悲しみと喪失感がおしよせてきた。友も逝ってしまった。会者定離の哲理を思い知らされた。政治の世界でも相変わらぬ権力闘争があって、アメリカでもおもいがけぬ人が勝利をおさめた。韓国でも権力者がいままさに…
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