コラム
読み応え満載 クオリティ埼玉の充実のコラム
男の珈琲タイム
男のホットひと息コラム
新着記事
- 男のかっこよさ(2014年12月02日)
-
サッポロビールの名キャッチは何といっても「男は黙ってサッポロビール」だと思ってきた。そしていつも私はこのキャッチに高倉健を重ねてきた。人は黙っていればカッコいいのではない。じっとこらえて沈黙で表現するからカッコいいのだ。 薄暗い海底のような地下のバーでいつもスコッチのウヰスキーをかたむけて独り物思いにふけっている老紳士に数回会った。会ったというよりも少…
- ひと目逢いたい(2014年11月05日)
-
秋色が深まると、やはり人はセンチメンタルな気分に浸るものだ。何故か私は子供時代の恋愛、といっても私の恋物語ではない。私よりはるかに年のいった大人たちの恋物語を思い出しては、あたかも自分自身の恋のような錯覚に陥っている。 「ひと目」ということがずっと昔から、私の恋心と二人三脚をしては離れることがないのだ。「ひと目逢いたい」はほとばしる恋の感情だ。「愛染か…
- 老いと暑中見舞い(2014年08月06日)
-
今年も沢山の暑中見舞いの文を戴いた。流石、高齢社会とあって自分の年と暑さとの闘いを嘆いたり、自ら奮い立たせている姿をほうふつとさせる文章が多かった。 中でも三人の方の文章が目を引いた。「私もついに100歳になりました。記憶力は衰えましたが、まだまだ元気です」と、中山里子さん(仮名)には心を打たれた。往年の中山さんは、誰からも美貌の人と羨ましがら…
- チアガール(2014年07月30日)
-
彼女がチアガールだったと知ったのはつい最近だ。私にとってこの事実は驚きだった。何故なら、日常普段の彼女は謙虚で控えめ、言葉少ない大和撫子そのものだからだ。 しかし、彼女が感動する能力を人の数倍持っていうことはわかっていた。感動し、喜びの表現が実に素敵だからだ。そして短いフレーズで会話をし、相手の長所、短所を素早く見抜く能力も抜群。チアーとは勿論応援する…
- 象の泣と号泣議員(2014年07月18日)
-
号泣議員という人が世界の電波にのった。泣くということが、こんなにも恥さらしになるとしたら、我々はもう一度、涙や泣くという所業を考えてみなければいけないと思ってテレビを観ていたら象の涙というタイトルで画像に象が現われた。象は本当に泣くのだという。象使いの息子さんが亡くなった時も象は大粒の涙をこぼして悲しみの心を表現したという。そしてもっと驚かされたのは、象の…
- 私の中の蟹江敬三(2014年05月27日)
-
蟹江敬三を偲ぶ会が盛大に行われた。私はテレビに映し出された蟹江敬三の遺影を観ていて、改めて彼が懐かしくなった。 あの日本人離れした深い掘りの形相。どこかではにかんでいて、照れを隠している。人間が好きで好きでたまらないくせに、わざと嫌いなようなポーズをとりながら、人なつこくて、やさしさが泣いているような独特の風貌に何十年と私は取りつかれてきたのだ。時代劇…
- 涙の法政校友会(2014年05月04日)
-
「校友会」という響きに反応して、自身の卒業した学校、学生時代に思いを馳せて入会した。卒業してから30年近く経ってからだ。新社会人として世間に揉まれながら、母校の野球、駅伝、ラグビー、フットボールなどスポーツ大会が放映されていても特に関心を寄せていなかった。卒業してからの仕事が人生とかみ合わず、自分自身の社会的立場を卑屈に思い、同窓会に出席出来なかった。年を重…
- 離婚と寿司屋のカウンター(2014年04月28日)
-
寿司屋のカウンターに座ると何とも言えぬ気分になるのは何故だろう。 ふうっと何かが身体の中から抜けていって、安心感と充実感が身体の中に逆流してきて幸せな気分に浸る。安倍さんやオバマさんはどんな気分だったのだろうか。おそらく、私のような安心感や幸福感はまったく無かったにちがいない。まあ、そんなことはどうでもよい。立場も住む世界もちがうのだからあたりまえだ。 …
- 行田忍城の忍者の末裔と私(2014年04月11日)
-
2014年本屋大賞は和田竜氏の「村上海賊の娘」に決定した。 全国の書店員さんが一番売りたい本として選ばれるのが本屋大賞だから、いまや、芥川賞や直木賞をもらうより、作家への近道だそうだ。現実的に価値のある賞なのだろう。 私が何故この賞に注目し、なおかつ作家の和田竜さんに興味を抱いているかというと、和田氏は埼玉行田の忍城の攻防をつづった“のぼうの城”で…
- 大雪と賢治(2014年02月12日)
-
大雪。私の心は賢治のふる里、花巻に飛んでいく。 「世界でお星さまが一番近いのが花巻です」。花巻からさいたまに引っ越ししてきた小学生が私に言った。 そういえば花巻に舞い散る雪にはみんな雪の精がひそんでいる。というより雪そのものが雪の精といっていい。 島崎藤村は「雪の純白は名状しがたい冬の焔」と表現したそうだが、私には賢治の魂のように思えた。賢治の魂…
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR