トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話 2010.12.10
コラム …埼玉の余話
・民主党無所属の会という県議会会派というのがどうもわかりづらい。普通の感覚からすれば、イコール民主党系だなと有権者は思ってしまう。しかし、たとえば狭山市の場合、現職の民主党無所属の会に対抗して、民主党が立候補を立てた。事情はどうであれすっきりしない話だ。さらに、民主党が劣勢と見るや政党隠しを巧みにしながら無所属を表看板にする者も居るから、余計分からなくなる。
・首長と議会人は立場が違うといっても、県議や市議で9期も10期も務めるという人は何が目的なのだろう。結論から言って、有権者にとっては迷惑な話だ。ほとんどの人が新しい発想よりも昔の発想しか持ち得ない筈だ。そして、生き字引だと自負しているのだからたまったものではない。温故知新の知新の部分が欠けた状態で政治をやられたら進歩も何もあり得ない。県議会でも、来春、2人の長老がまた立候補する。政令都市さいたま市にも同じような人がいるのだから、有権者は賢い判断をすべきだ。
・かつて、さいたま市を裏で仕切っていた人が、今でもドン底の人生を歩んでいるという。奢れる者久しからずという手本かもしれない。と同時に、誰も助けの手を差し伸べないところに政治の非情がある。平成の世に平家物語は厳然として残っている。かつて評論家の大御所小林秀雄が書いていた“奢れる者久しからず、だが奢れぬ者も久しからず”人生は逆転のドラマだ。天と地の地から天にも昇れるのが人の世だ。
・さいたま市中央区、すなわち与野駅100m圏内の異変はすさまじいほどだ。この1ヶ月で撤退した店(特に食べ物屋)5軒。そこへ新たに居酒屋、焼きとり屋等が新規オープンした。しかも、開店当初の客足がもう減って、駅前は安売りキャンペーンのオンパレードだ。一度足を運んでみればよくわかる。事実は小説よりも奇なりであり、すごいのだ。
・浦和区のおでん屋でロールキャベツをうまそうに食べていた客が言っていた。“なるほど表はキャベツで中身は肉、草食系の男が増えたというが、ロールキャベツ系の男はかっこよくないか、表は草で中は肉”なるほどと思った。そんな深みのある男に出会いたい。ギラギラしていても中は草というのは野菜の天ぷらだ。これもまたいけるのではないか。人は妖なり、良い意味の二重性は魅力にもつながってくる筈だ。
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