トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話 2011.04.01
コラム …埼玉の余話
かつてない大惨事の中で、統一地方選が行われる。しかも、大地震がおきてまだわずかに3週間だ。計画停電も一気に日本の経済を衰退させている。やめるべきだった。総務省も全くどうかしているし、政党は一体何を考えているのか。あと1ヶ月もすれば電力消費量も少なくなるし、心の安定も少しは取り戻すだろう。さらにおかしいのは、埼玉県議会の自民、公明、民主の選挙運動自粛の申し合わせだ。しかも共産は入っていない。やるのだったら自粛なんてありえない。4年に一度の大切なリーダー達を選ぶのだから思いきり戦うべきだ。上田知事もこの選挙は延期すべきだと言った。清水さいたま市長も延期を訴えた。議会人はどうかしたか。こんなことで住民の代表の資格があるのだろうか。大いに疑問だ。
今回の選挙であきれてしまっているのは候補者たちの中で現役たるものの行動だ。言動といった方がよいのか。わずか4年しか県議の経験がないのに、いかにも自分の力で多くの金を県からもらってきたかをもっともらしくビラでまいている人達だ。そんなはずがあろうか。ある訳がない。一議員がたった4年でボンボン予算をとってくるなんて大ボラというより大虚言だ。いい加減にしてもらいたい。
便乗という言葉があるが、他人の乗り物を利用してついでに相乗りすることだ。この大惨事で実にいやらしい思いをさせられたのは政党の募金活動だ。といっても行為そのものを否定はしない。しかし、県議選や市議選にでる候補者がまるで哀悼のかけらもなく募金を呼びかけている姿だ。人間の姿の中で嫌みったらしいのは下の下だ。
事前のポスターで最も品格のないのは何の政治的経験もない候補者が元首相と肩を組んで笑っている姿だ。この首相も首相だ。しかし、首相と肩を組んでいる候補者は何を訴えたいのだろうか。失礼な言い方をすれば、出すものを出せば一国の総理大臣だって平気で肩を組み大衆の前にその痴態をさらけだしてくれるんだぜと訴えているような気がしてならない。そうでなかったことを祈りたいがあまりにも羞恥なき様に開いた口がふさがらない。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR