トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話 2011.9.22
コラム …埼玉の余話
・東北・関東大震災から、はや半年。歳月は間違いなく過ぎ去っていく。東電幹部は“津波の高さは想定外”といって憚らなかった。しかし、およそ人生は想定外の連続だ。予期せぬことの連続が人の世だ。人は誰しも先のことはわからない。だからこそ刺激があり、ときめきがあり、落胆があるのだ。特に政治の世界は常に想定外のことを考えておくことが基本だ。防災対策、エネルギー対策で肝心なことは、まず想定し次に必ず想定外の事が起こりうることを想定しなければ危機管理には程遠い。今回もいっさいのマニュアルを疑って想定外の準備をしていた震災地の小学校は難を免れた。不動心とは想定外の事態に揺らがぬ心であり、想定外を信じる知恵ある心をいうのかもしれない。
・古賀さんという改革派の官僚の去就が、この一両日で決まる。不可思議なのは古賀さんの所属する官庁の担当大臣、枝野氏の態度だ。「私は、この人事は担当の官僚に任せてある。いまさら私が口出しをすることではない」と堂々たるコメントを出した。官僚制度の改革を旗印に枝野氏は幹事長、官房長官、経産相と要職についてきた。言っていることと、やっていることの乖離こそ、政治家への不信感につながっていくことは自明の理だ。羊頭狗肉とはまさしく政権政党の本当のスローガンに思えてならない。
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