トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話 2011.9.30
コラム …埼玉の余話
・小沢一郎氏の命運も危うくなってきた。事件の内容は必ずしも同じではないが、小沢氏の秘書等の有罪が地裁で決定したからだ。実は小沢氏、本気で総理になることを考えていた。今は定かではない。しかし、約10年前、埼玉県の元県会議員を指名して、在野から“小沢氏を総理に!”という運動を展開しようとしていた。資金も明示されていた。だが、いつの間にかこの運動案は消えた。元県会議員も落選した。市長選もまた落ちた。どうも小沢氏と仲良くなった人は様々な形で去っていくのは何故なのだろう。小沢氏が天性?として持ち得た“さよなら術”は本人によると次へのステップらしいがそうではあるまい。やはりどこかに将たる徳の薄性が白い蛇のようにこの方に潜んでいるのだろうか。かつて小沢氏が師と仰いでいた田中角栄氏は「年如流水去不返 人似草木争春栄」という漢詩を好んでいたという。年は流水の如く去って返らず。人は草木に似て春栄を争うと。草木に似て春栄を争うとは、美句にして現実だ。草木が美しさを競うように己の出世ばかりを願い、私利私欲に走るからだ。小沢氏の私欲の為に人が去るのか、人が私利私欲を表してくると、小沢氏が切るのか。政治人物史がいつか解明してくれる日を望んでいる。
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