トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話2012.8.3
コラム …埼玉の余話
~名人のいる「にんじん」はうどんと酒のユニークな喰い道楽処~
名人は意外と近くにいるものだ。うどん屋の名人が与野にいる。「にんじん」というおよそうどん屋らしからぬ名の店主のことだ。何しろ旨い!うどんが?うどんもだが、小鉢に盛り込んだ幾種類もの料理が店主の仕掛けた魔法のように出され、ひとつとしてまずいものはない。その証拠にこの魔法にかかった客が、次の客を呼び、その客がまた連れを呼んできて、店はいつも活気にあふれて満員だ。実はこの店主の専門はフレンチだ。いくつものホテルでフレンチの腕を磨いてきた。自分でも又、フレンチの店を経営してきた。しかし、日本独特の“うどん”に魅せられた。ようし!うどんとフレンチはどうだ!持ち前の創作意欲が湧いた。「にんじん」という名はフレンチの時の名だという。そして、天ぷらを考えた。この天ぷらがまた天下一品だ。旨い。速い。さらにこの店主の人柄が良い。料理に惚れ、人柄に惚れ、客は後を断たない。こんな名人がいばりもせず、気取りもせず、宣伝もせず、与野にいる。こんな名人の居る与野は大人の隠れ家なのかもしれない。そういえば「にんじん」は地下にもぐって栄養満点の野菜だということも忘れてはなるまい。
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