東日本大震災の一年後、この詩を書きました。

あの日からこの海の絵は忘れることがないように、パソコンのデスクトップの背景になっています。

震災のときには文字にすることさえできず、翌年にやっと書きました。

震災から５年。

あの日のことを忘れてはいけないと、この詩を再び贈ります。

「哀しみの海」

色をなくした静寂な海が目の前に広がっていた

水の冷たさと寒さが身にしみる

海岸沿いの壊れた家屋が悲嘆に暮れていた

哀しみと怒りが波とともに押し寄せる

この哀しみをこの海が受け入れてくれたなら・・

この怒りをこの海にぶつけることができたなら・・

海はけして何も答えてくれない・・・

いつかこの海に　光がさすのだろうか

いつかこの海を　心から「青い海」と想えるのだろうか

祈ろう　この海に　

祈ろう　たくさんの命のために

雪んこ